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セントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバーが19日(日本時間20日)、敵地でのワシントン・ナショナルズ戦に「3番右翼」で先発出場。腰の打撲で負傷者リスト(IL)入りしていたが、同日に復帰した。この日は4打数無安打に終わったが、好守備でチームの勝利(8-6)に貢献。打率.259、4本塁打、21打点となっている。
◆【実際の映像】ヌートバー、復帰戦で強肩発動! 仲間のピンチを救うレーザービーム
■四球を選び適時打につなげる
ILから復帰、即スタメンとなったヌートバー。約3週間ぶりのメジャーの舞台は、2番ポール・ゴールドシュミット、4番ノーラン・アレナドというメジャー屈指の強打者に挟まれる形での出場となった。
第1打席は三振、第2打席は鋭い当たりの一直、第3打席も三振に倒れたヌートバー。しかし、6-5で迎えた7回2死一塁の4打席目は、四球を選び出塁。続くアレナド、ウイルソン・コントレラスの適時打につなげた。第5打席は二ゴロで、復帰戦は4打数無安打だった。
安打こそ出なかったものの、守備では強肩を披露しチームを助けた。初回3点をリードされ、なお2死一塁の場面で、ナショナルズのドミニク・スミスが放った右前打をつかむと、即座に三塁へ送球。ワンバウンドのストライク送球で、三塁を狙った一走をアウトにした。
MLB公式サイトもこのレーザービームをクローズアップ。「(1、2回と立ち上がり苦しんでいた)先発のジャック・フラーティにとって、このプレーがなければ悪夢のような2イニングになっていたかもしれない」と記し、評価した。
■カージナルスは守備力に課題
カージナルスは18日(同19日)時点で、守備力を測る指標『OAA(Outs Above Average)』においてメジャー全体23位、外野に限れば27位タイと芳しくない。そのため、高い守備力を誇るヌートバーの戦列復帰は、この改善にも寄与すると見込まれている。
オリバー・マルモル監督も「全体のプレーを見れば、外野を引き締める必要があった」と話し、ヌートバー起用の意図を示唆。「外野陣がより良いプレーをすれば、我々は勝つチャンスを作り出すことができる」と守備強化に意欲を見せた。
ヌートバーは試合前、地元放送局のインタビューに応じ「背中や腰の調子はいいです。ここ数日間、(3Aで)テストして、無事に戻ってくることができました。とても興奮しています」と話した。
チームは最大5点のリードを許しながら逆転に成功し、3連勝。ヌートバーはナ・リーグ西地区で最下位に沈むチームを救うことができるか。ファンは再びペッパーミル・パフォーマンスが飛び出すことを期待している。
◆【実際の映像】ヌートバー、復帰戦で強肩発動! 仲間のピンチを救うレーザービーム
◆“超美技”の代償か、ヌートバーが腰を痛め交代 チームの苦境を気にかけ「自分たちの力で打破する」と闘志
◆「彼は泣き虫」と久美子さんが暴露 ヌートバー、「母の日」に贈る3安打で生出演
文●SPREAD編集部
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