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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が2日(日本時間3日)、本拠地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に「3番DH」で先発出場。第4打席に本塁打ランキングトップを独走する31号ソロを放ち、チームの勝利(5―2)に貢献した。この日は4打数1安打で、打率は.306となった。また、この日はMLB機構から11日(同12日)にシアトルで開催されるオールスターゲームの全メンバーが発表され、大谷はすでに決定していたDHでの出場に加え、先発投手としても選出された。
◆【実際の映像】大谷翔平、31号はバリー・ボンズ並の“豪快”弾 本拠地ファンは打球を追いかけ通路へ殺到
■指揮官「チームへの貢献度は計り知れない」
2点リードの8回2死無走者で迎えた第4打席。大谷は2番手左腕カイル・ネルソンから飛距離454フィート(約138メートル)の特大31号ソロを放ち、ダメを押した。
3打席目までは2打席連続三振を喫するなど3打数無安打だった大谷。6月30日(同7月1日)に30号を放ってから8打席連続で安打が出ていなかったが、9打席ぶりの安打が試合を決定付ける一打となった。
7月初安打を豪快な本塁打で飾った大谷について、フィル・ネビン監督は「彼を見ているのはとても楽しい。彼が何を成し遂げ、このチームにどれほど貢献しているか計り知れない。我々にとって大きな存在だ。そして、最も良いと思うのは楽しんでやっていること。彼はチームメートとともに楽しい時間を過ごしている」と語り、目を細めた。
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祝砲の31号弾で3年連続となるオールスター二刀流選出を自ら祝った大谷翔平(C)Getty Images
また、投打で3年連続3度目の球宴選出となったことについては「彼はよく頑張っている。今年のマウンドは浮き沈みがあったが、ローテーションの中で安定していることは確かだ。彼はDHとして選出されたが、それに値することは間違いない。そして、投手としても選出されたことは本当に素晴らしいし、とても名誉なことだ」と話した。その上で「WBCの時にも話したが、特別な瞬間なんだ。球宴での登板などは、そう何度もあるものではない。だから実際に投げるかどうかは、彼の決断次第だ」と話し、大谷本人の意思を尊重する姿勢を示した。
■「たくさん話すタイプではないが礼儀正しい」
球宴でア・リーグを率いるダスティ・ベイカー監督(ヒューストン・アストロズ)は「大谷はたくさん話すタイプではないが、とても礼儀正しい。彼は試合に集中し、その名声や高い注目度に対して謙虚にうまく処理している」と話し、起用方法については触れなかった。
ア・リーグDH部門の控え選手として初選出されたオークランド・アスレチックスのブレント・ルーカーも取材に応じ、「大谷が史上最高の野球選手でないと疑っている人がいるなら、どうしてそう思うのかその理由が本当に分からない。彼は毎日すべての新聞の1面を飾ってもおかしくない。それに彼が打撃とピッチングの両面でやっていることのすごさについては十分に語られているとは言えないだろう」と指摘した。
また、ルーカーは4月27日のエンゼルス戦で大谷から3ランを放っており「本塁打を打った時のものすごくクールな写真があるんだ。球宴では大谷に丁寧にその写真にサインをお願いしようと思っている。永遠の宝物になるよ」と目を輝かせていた。
マウンドに上がるのか、ホームランダービーに参加するのか。シーズン同様、球宴でも大谷への注目度はとどまるところを知らない。
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文●SPREAD編集部