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女子ゴルフの国内第19戦「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」(北海道・真駒内カントリークラブ 空沼コース/6420ヤード、パー72)が6日、開幕する。
「ニッポンハムレディスクラシック」として行われた昨季は、2日目トップに立った西村優菜が逃げ切りで通算6勝目を挙げた。今季は新たな大会として、舞台も「真駒内カントリークラブ 空沼コース」に移し開催される。初代女王の座を射止めるのは誰か。
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■阿部、ツアー初優勝の舞台は整った
北海道恵庭市出身の阿部未悠にとって、真駒内カントリークラブはジュニア時代から研鑽を積んできた場だ。ましてや所属先のホステスプロとして初めて臨む大会。燃えないわけがない。さらにプラチナ世代4人目の優勝もかかっている。
プラチナ世代といえば、優勝が待たれる選手が多いが、その筆頭格は安田祐香だろう。今季好調の阿部と安田、どちらが4人目になってもおかしくない(プラチナ世代の優勝経験者である古江彩佳、西村優菜、吉田優利は今週、全米女子オープンに出場)。
阿部は今季ここまでトップ10入り4回、予選落ちは2回のみ。最高順位はスタジオアリス女子オープン2位タイ。オフの合宿の成果で「前よりもボールが強くなった」という。そのため、トータルドライビングが昨季10位から2位へと上昇、飛んで曲がらないドライバーに磨きがかかっている。
安田はトップ10入り3回、予選落ち3回。最高順位はフジサンケイレディスの2位タイ。フェアウェーキープ率が昨季の69.0714%(41位)から72.4967%(17位)へと大きく改善された結果、ティーショットが左へ行く悪い癖が今季はほとんど見られない。
次に、スコアに直結するパーオン率と平均パット数(パーオンホール)を見ていく。
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阿部のパーオン率は順位こそ上がっているものの、率としては変わらない。昨季と違うのは平均パット数だ。1.8404回(73位)から1.7776回(10位)へと格段に成長した。パッティングの強化が今季好調の要因と考えられる。
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一方の安田は、パーオン率が65.000%(67位)から69.7819%(15位)へと向上。ただ、平均パット数は昨季並みにとどまっている。ティーショットもセカンドも良くなって、あとはパットのみ。安田の優勝はパットにかかっているといえそうだ。
阿部は、前週初優勝を飾った櫻井心那、地元出身の藤田光里とのペアリングで、1番から12時30分にティーオフする。安田は、青木瀬令奈、堀琴音との組み合わせで、8時00分、10番スタートとなる。
ほかにも注目したい選手は多い。阿部が「ワンツーフィニッシュできたら最高ですよね」と語る、地元の先輩であり、同じくホステスプロの菊地絵理香。まだ地元での優勝がない小祝さくら。初優勝まであと一歩に近づいている桑木志帆、佐久間朱莉など。
有力選手が大挙し「全米女子オープン」に参戦、そんな中、優勝争いは行方は果たして…。
■有力選手のペアリング
なお、有力選手の主なペアリングは以下の通り。
10番スタート/7:30/鶴岡果恋、植竹希望、大里桃子10番スタート/7:40/宮田成華、永井花奈、穴井詩10番スタート/7:50/永峰咲希、高橋彩華、川岸史果10番スタート/8:00/青木瀬令奈、安田祐香、堀琴音10番スタート/8:10/宮澤美咲、小祝さくら、菊地絵理香1番スタート/11:50/福田真未、河本結、竹田麗央1番スタート/12:00/後藤未有、若林舞衣子、金澤志奈1番スタート/12:10/山内日菜子、神谷そら。葭葉ルミ1番スタート/12:20/佐久間朱莉、桑木志帆、吉本ひかる1番スタート/12:30/櫻井心那、藤田光里、阿部未悠
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文●河野道久