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シカゴ・カブスの鈴木誠也は3日(日本時間4日)、敵地でのミルウォーキー・ブルワーズ戦で先発から外れたが、7回の守備から右翼で途中出場。8回の打席では空振り三振に倒れ、1打数無安打だった。
これで6試合24打席連続無安打となり、打率は.245に降下した。試合はブルワーズが8-6で勝利。敗れたカブスは3連敗となった。
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■指揮官擁護「トレーニングも大変」
7回に右翼の守備固めで途中出場した鈴木。8回に回ってきた打席は、フルカウントから空振り三振に倒れた。これで24打席連続ノーヒットとなり、自己ワーストを更新。本塁打は5月23日のニューヨーク・メッツ戦で6号を放って以来、131打席お預けとなっている。
6月は20試合に出場し、79打数14安打で打率.177と低調だった鈴木。7月に入っても復活の糸口が見えてこないが、デビッド・ロス監督は「彼は首の問題を抱えているが、なるべくプレーし続けてもらいたい。彼にとってトレーニングなども大変なことだと思う」と擁護した。
鈴木は先週、首痛で3試合欠場。1日(同2日)のクリーブランド・ガーディアンズ戦で復帰し、2日(同3日)の同カードでもスタメンに名を連ねたが、迎えたこの試合は途中出場となった。ただ、前日の試合後に地元紙『デイリー・ヘラルド』が「鈴木はまだ首の調子が良くないようだ」と伝えていたため、ベンチスタートは予想されていた。
■変則的なスケジュールに一因か
地元メディア『マーキー・スポーツ・ネットワーク』は「デビッド・ロスとカブスは、鈴木の重要性を知っている」と題して、記事を掲載。「ベストパフォーマンスを確保するために、リスクを冒さない」とし、首痛に対応するため休養を与えながら起用している現状を紹介した。
その上で、調子を落とした一因として先日行われたロンドンシリーズを挙げた。同シリーズは6月24日(同25日)にロンドンでセントルイス・カージナルスと2試合戦ったものだが、ロンドン入り前に2日間の移動日があり、2連戦を終えた後にも2日間の移動日が与えられた。
記事によると、ロス監督は「鈴木が苦戦している原因について、ロンドンシリーズに伴う変則的なスケジュールから来ていると考えている」という。
記事は「負傷リスト(IL)入りでシーズンをスタートした鈴木は、5月までOPS.872、19打点、6本塁打を記録した。彼の打撃とパワーヒットの能力は、3日(同4日)の試合でチーム打率が全体18位に落ち込んだカブスのオフェンスに恩恵をもたらすだろう」とし、首痛から解放された際にはチームに貢献するはずと期待した。
快音から遠ざかっている鈴木だが、復活を待ち望む声が途切れることはないようだ。
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文●SPREAD編集部