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福岡ソフトバンクホークス対北海道日本ハムファイターズの3連戦がPayPayドームで行われる。ソフトバンクは首位奪取に成功して現在5連勝中で貯金14、日本ハムは交流戦明け3勝5敗で借金6という状況だ。今季の対戦成績もソフトバンクが7勝4敗とリードしている中で、5月25日以来の対戦となる。
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■殻を破ったリリーフ左腕
ソフトバンクで注目したいのは、リリーフ左腕の田浦文丸だ。
プロ入り以降、なかなか殻を破れないシーズンが続いたが、今季はここまで26試合に救援登板して2勝0敗4ホールドで防御率0.86。“魔球”チェンジアップで打者のタイミングをずらし、計21イニングで20個の三振を奪っている。2日の西武戦では1/3イニング、わずか2球で勝ち投手になるなど「運」も上昇中。今カードでもマウンドに上がるタイミングがあるはずだ。
対する日本ハムでは、清宮幸太郎に注目だ。
今季は開幕から“まずまず”と言える滑り出しを見せていたが、左脇腹を痛めて打率.288、1本塁打、9打点という成績で4月22日に登録抹消。再調整に長く時間を費やしたが、6月13日に52日ぶりの1軍復帰を果たすと、以降13試合で50打数17安打の打率.340をマーク。2日のオリックス戦では猛打賞に加えて待望の本拠地・エスコンフィールドでの豪快な初アーチを放って“全開”を印象づけた。気分良く、福岡の地にやってくる。
秀岳館高出身の田浦と早稲田実業高の清宮は、ともに高卒6年目。甲子園での直接対決はなかったが、その後、U-18侍ジャパンでは同じチームとなり、プロ入り時には1軍舞台での対戦を誓い合った仲だ。実際、プロ1軍での対戦は2022年の4月22日に一度だけあり、その際は初球スライダーを打ってのファーストゴロだった。果たして「田浦 vs. 清宮」の高校時代からのライバル対決はあるのか。その結果はどうなるのか。注目したい。
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提供●Baseball Times