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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は8日(日本時間9日)、敵地でのロサンゼルス・ドジャース戦に「1番DH」で先発出場。5試合ぶりとなる32号を放つなど4打数3安打3打点の活躍を見せた。
◆【実際の映像】大谷翔平、球宴前に見せた132メートル5試合ぶり32号 サイクルも視界の強烈な一発
■今季6度目のサイクル王手でチームをけん引
5日に29歳の誕生日を迎えた大谷。主砲マイク・トラウトが左有鉤骨の骨折で長期離脱のピンチで窮地に追い込まれたなか、チームをけん引する29歳初アーチを含む猛打賞をマークした。
7回の第4打席、相手2番手マイケル・グローブの2球目スライダーを捉えると、ボールは打球角度29でセンター方向へ。、飛距離433フィート(約132メートル)、打球速度105.2マイル(約169キロ)の豪快な一発だった。
第1打席で中前打、第2打席で三塁打を放っていた大谷は、これで4打数3安打で打率は.302に上昇。あと二塁打が出ればサイクル安打達成という状況で、今季6度目の王手をかけた。
■三塁打でもメジャー1位に
大谷のこの一発はドジャースタジアム初アーチ。通算22球場で本塁打を放ち、松井秀喜の21球団という記録を抜いて日本選手トップに踊り出た(松井は通算175本、大谷は通算159本で到達)。
またチーム91試合目での32号は、シーズン57本ペース。昨季ホームラン王に輝いたアーロン・ジャッジは32号を7月16日のチーム90試合目に達成と、昨季のキングを上回るハイペースで、本塁打を量産している。
さらに三塁打でメジャー全体でトップの「6本目」をマーク。俊足を生かした長打にも目をむくものがあるほか、「71打点」はアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)と2打点差で、ア・リーグ2位につけている。
そのほか、大谷はOPS1.050、226塁打、長打率.663など軒並みリーグでトップの値を記録している。
チームは敗北したものの、大谷個人は日本人記録を達成したほか、数々の数字でリーグ上位を記録し孤軍奮闘している。オールスター出場と後半戦を控える大谷がここからどのような数字を残すか期待がかかる。
◆大谷翔平、球宴前最終戦で32号 豪快132メートル弾はドジャースタジアム初アーチ 今季6度目の“サイクル王手”
◆大谷翔平、球宴前に躍動 プレーボール中前打に弾丸182キロの“俊足”三塁打 マルチ安打で打率3割復帰
◆「メジャー史上もっとも痛みを伴う決断をする時が来た」エンゼルス急失速で大谷翔平のトレード報道が再過熱
文●SPREAD編集部