ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が10日（日本時間11日）、MLBオールスターゲーム恒例の前日会見「メディア・デー」に臨んだ。オールスター戦士も二刀流の登場に興味津々。米メディアから問われ、前代未聞とされる大谷の次期契約について、自身の予想を口にする選手もいた。
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■「理論上支払えるだけ支払う」という意見も
今オフにフリーエージェント（FA）となる大谷。どのチームと新たな契約を結ぶのか、その行方に注目が集まっているが、契約内容自体に関する予想もヒートアップしている。
次期契約の目安について、今シーズン初めは年俸総額5億ドル（約710億円）とされていたが、現在では総額6億ドル（約845億円）あるいは7億ドル（約986億円）という予想も増えてきた。
オールスター出場選手も大谷が新たに手にする年俸に興味津々で、カンザスシティ・ロイヤルズのサルバドール・ペレスとトロント・ブルージェイズのジョーダン・ロマノは「総額6億ドルに達する」と予想。ボルチモア・オリオールズのオースティン・ヘイズは「理論上支払える可能な限り」と話し、具体的な金額を示さなかったという。
また、アトランタ・ブレーブスのショーン・マーフィーは「彼は大金を手にするだろうし、それに値する。彼のような選手は他にいない」とした上で、「自分が彼と契約しなければならない立場だったらどう対応するか想像もできないが、とにかく彼は信じられないよ」と話し、ヘイズと同じく金額については言及しなかった。
具体的な金額を明言できない理由について、ロサンゼルス・ドジャースのフレディ・フリーマンは「彼は数値化できないユニコーンだから」と説明。前半戦を終えて、大谷は打者としてメジャートップの32本塁打を放ち、キング独走。さらにOPS（出塁率＋長打率）は1.050で、1を超えているのは両リーグでただ1人となっている。一方、7勝を挙げている投手としても被打率.189は両リーグを通じて単独トップで、132奪三振はリーグ3位につけている。
■適正契約を「みんなで一緒に見つけよう」
投打でトップクラスの成績をマークする大谷の年俸をどう算出すればいいのか。メジャー記録を次々と塗り替えるなど二刀流を大成功させているだけに、フリーマンが語った通り“前例がなく適正が分からない”というのが球界に広がる認識のようだ。
ヘイズは「野球ファンとして、彼が新しく何かを成し遂げる姿を見るのは素晴らしいこと。打者であるために何が必要なのか、毎日打席に立つためにどれだけの努力と準備と心構えが必要か。そして、彼は5日ごとに先発登板もしている。私には理解できないよ。そして、それをどうやって数字にしたらいいのかも分からない。みんなで一緒に見つけよう」と訴えた。
大谷の次期契約にどれだけの金額が提示されるのか。ファンも含めて球界全体で“正解”を探していくことになりそうだ。
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文●SPREAD編集部
