【日本代表】NBA渡邊雄太、河村勇輝らがバスケW杯直前合宿に参加 「今後の発展のためにタイミングを逃せない」と熱意 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【日本代表】NBA渡邊雄太、河村勇輝らがバスケW杯直前合宿に参加 「今後の発展のためにタイミングを逃せない」と熱意

スポーツ 短信
【日本代表】NBA渡邊雄太、河村勇輝らがバスケW杯直前合宿に参加 「今後の発展のためにタイミングを逃せない」と熱意
【日本代表】NBA渡邊雄太、河村勇輝らがバスケW杯直前合宿に参加 「今後の発展のためにタイミングを逃せない」と熱意 全 1 枚 拡大写真

FIBAバスケットボールワールドカップ2023が8月25日に開幕する。これに先駆け、バスケットボール男子日本代表は28日から味の素ナショナルトレーニングセンターで合宿を開始。直前合宿にはNBAフェニックス・サンズ所属の渡邊雄太、横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝ら15名の選手が参加した。

◆【Bリーグ】ベールを脱いだ“攻めた改革” 田臥勇太、富樫勇樹、河村勇輝が語った未来「子供たちが夢のあるリーグに」

■「今後の日本バスケの発展のためにこのタイミングは逃せない」

日本代表は8~9日に台湾と、22~23日に韓国との強化試合を行い、現在の15選手に絞られた。今回の合宿からNBAの渡邊が合流し、負傷の影響により韓国遠征に帯同しなかった横浜ビーの河村もメンバー入り。30日にはシューティング練習の模様がメディアに公開され、練習後にはトム・ホーバスヘッドコーチ(HC)と選手が取材に応じた。

ホーバスHCは渡邊の合流について、「彼は(チームとしてのプレー面は)勉強中だが、負けたくないと競争心が強い。 コンディショニングはまだ100%じゃない。でも今日も5対5の練習の中で、彼のチームが2回ぐらい連続ターンオーバーをした時にかなり怒っていて、 そういう気持ちがすごく大きい。本当にリーダーだ。みんなが彼にNBA選手はどうするかなど質問することもある。 彼も選手にいろいろ話をしていてコミュニケーションは本当にいいと思う」と語った。まさに“精神的支柱”が加わった。

自身が出場しなかった韓国戦を客観的に見たことで練習に生きているという河村は、取材の中で次のように語った。「(対韓国)2戦目に勝ち切ったチームの成長に乗り遅れないようにと気持ちが引き締まった。雄太さんが入り、リーダーの素質や勝たないといけない雰囲気がチーム全体に伝わる。僕自身は世界大会がはじめて。経験ある選手から学べることがある。プレーひとつひとつの考え方や簡単なミスに対するリアクションや対応などは、経験があるからこその言葉や雰囲気だと思うから、僕たちは汲み取らないといけない。絶対に勝たないといけないと感じる」と、とても刺激を受けている。

ワールドカップへ向けて河村は、「オールコートオフェンスやディフェンスで相手を掻き回すなど、僕の強みを生かしたい。ポイントガードなので、全選手がストレスなくプレーできるようにすることが僕の仕事。入りたくても入れなかった選手がたくさんいる。そういった選手の気持ちを背負って戦う。今回は結果を出さないといけない。パリオリンピックや今後の日本バスケットボールの発展のために、このタイミングを逃してはならない」と、改めて強い決意を語った。

■「日本代表として日本に感謝し試合する」

日本代表は、8月2日、4日には世界ランキング26位のニュージーランド(オープンハウスアリーナ太田)と、15日には41位のアンゴラ、17日には5位のフランス、19日は7位のスロベニア代表(3試合とも有明アリーナ)との強化試合が予定されている。最終メンバー選考の生き残りをかけた戦いもヒートアップしている。ホーバスHCは「アンゴラ戦後に最終メンバーが絞られるだろう」と示唆していた。最終的にはここから12選手に絞られる。

また今回から合宿参加の渡邊は、自身のSNSを通して既に「ただ先に謝っておきたいのが、この先いくつか出場しない強化試合があります。僕個人だけの意見ではないと言う事と、全ては8/25に万全の状態を持っていくためですのでご理解いただければと思います」とコメントしており、ホーバスHCは「ニュージーランド戦には参加しない」と語っていた。

来月に迫ったワールドカップは日本、フィリピン、インドネシアの3カ国で共催される。参加するのは32チーム、4チームずつ8組に分かれて1次ラウンドが行われ、各組上位2チームが2次ラウンドに進出する。決勝トーナメントは9月5日からマニラで行われる。

ホーバスHCは、会見の最後に「僕はいつも選手たちに言うが、 日本のファンの前でプレーできるチャンスは多くない。日本代表として40分間日本のために感謝する。そういう気持ちが今ある。 綺麗なバスケットを見せたい」と締め括った。

日本と同じく1次ラウンドE組で対戦するオーストラリアは3位、ドイツは11位、フィンランドが24位と、36位の日本に対しみな格上。日本は、2016年リオデジャネイロオリンピック世界最終予選、前回大会となるFIBAワールドカップ2019、21年の東京2020オリンピックで勝利をもぎ取ることができず世界の壁の高さを痛感させられた。23年FIBAバスケットボールワールドカップでは是が非でも勝利を掴み、日本バスケットボールの進化と成長を見せたいところだ。

■合宿参加選手全15名

比江島慎(SG/191センチ/宇都宮ブレックス)須田侑太郎(SG/190センチ/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)富樫勇樹(PG/167センチ/千葉ジェッツ)原修太(SF/187センチ/千葉ジェッツ)渡邊雄太(SF/206センチ/NBAフェニックス・サンズ)ジョシュ・ホーキンソン(PF・C/208センチ/サンロッカーズ渋谷)馬場雄大(SG/195センチ)吉井裕鷹(SF/196センチ/アルバルク東京)川真田紘也(C/204センチ/滋賀レイクス)渡邉飛勇(C/207センチ/琉球ゴールデンキングス)西田優大(SG/190センチ/シーホース三河)井上宗一郎(PF/201センチ/越谷アルファーズ)富永啓生(SG/188センチ/ネブラスカ大学)河村勇輝(PG/172センチ/横浜ビー・コルセアーズ)金近廉(SF/196センチ/千葉ジェッツ)

◆渡邊雄太、サンズ移籍の決め手は「お金じゃなくて」とさらなる高額オファー秘話を明かす

◆八村塁は73億円でロサンゼルス・レイカーズ残留、渡邊雄太はフェニックス・サンズでデュラントに合流

◆【Bリーグ】個人最高の栄誉を手にしより一層“河村勇輝の1年”の色を濃くしたMVP  アワードの課題も…

■著者プロフィール

木村英里(きむら・えり)●フリーアナウンサー、バスケットボール専門のWEBマガジン『balltrip MAGAZINE』副編集長テレビ静岡・WOWOWを経てフリーアナウンサーに。現在は、ラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。WOWOWアナウンサー時代、2014年には錦織圭選手全米オープン準優勝を現地から生中継。他NBA、リーガエスパニョーラ、EURO2012、全英オープンテニス、全米オープンテニスなどを担当。

《SPREAD》

≪関連記事≫
≫貴重な水着ショットも披露!「もはや高校生には見えない」大人っぽい池江璃花子、沖縄・石垣島の海を満喫

≫ケンブリッジ飛鳥と滝沢カレンが似てる?リオ五輪時から密かに話題だった

≫レアル所属・中井卓大ってどんな選手?…「リアルキャプテン翼」と呼ばれた少年時代