【MLB】「もっとも優れた才能と最後まで戦うのは義務」大谷翔平残留のエンゼルスは「勝ち組」 今夏のトレード市場を米メディアが分析 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】「もっとも優れた才能と最後まで戦うのは義務」大谷翔平残留のエンゼルスは「勝ち組」 今夏のトレード市場を米メディアが分析

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【MLB】「もっとも優れた才能と最後まで戦うのは義務」大谷翔平残留のエンゼルスは「勝ち組」 今夏のトレード市場を米メディアが分析
【MLB】「もっとも優れた才能と最後まで戦うのは義務」大谷翔平残留のエンゼルスは「勝ち組」 今夏のトレード市場を米メディアが分析 全 1 枚 拡大写真

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平が1日(日本時間2日)、敵地でのアトランタ・ブレーブス戦に「2番DH」で先発出場。4打数1安打で、打率は.304となった。待望の40号本塁打は出なかったものの、6試合連続安打をマークした。チームは1-5で敗れ、連勝は2で止まった。

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■40号はお預けも6試合連続安打

トレード期限が終了し、エンゼルス残留が正式に決まった大谷。あとはポストシーズン進出へ向けて勝利を重ねるだけだったが、立ちはだかったのは試合前時点で11勝(3敗)を挙げているスペンサー・ストライダー。メジャー最多奪三振を記録している右腕と対峙した大谷の第1打席は空振り三振に終わり、ストライダーに今季通算200奪三振を献上した。

続く第2打席もフルカウントからのスライダーに対してスイングしたが、バットは空を切った。2打席連続で空振り三振に倒れた大谷だったが、6回無死の第3打席ではストレートを弾き返し、遊撃強襲の内野安打で出塁。6試合連続安打をマークすると、直後には今季13個目の盗塁に成功し、ストライダーに一矢報いた。

4点を追う8回の4打席目は3番手左腕A.J.ミンターと対戦し、一ゴロ。この日は結局、4打数1安打で40号はお預けとなった。チームも2番手ジェイコブ・ウェブが、8番オルランド・アルシア、9番マイケル・ハリス2世に2者連続本塁打を浴びるなど投手陣が耐え切れず、完敗した。

■理にかなっていない「買い手」

MLB全体で最高勝率を誇る強敵ブレーブス相手に連勝は逃したものの、チームは意気軒高。今夏のトレード市場では「買い手」に回り、内野手のエデュアルド・エスコバル、マイク・ムスタカス、C.J.クロン、外野手のランデル・グリチェク、先発投手のルーカス・ジオリト、救援陣のレイナルド・ロペス、ドミニク・リオーネら7選手を獲得。9年ぶりのポストシーズン進出へ向けて大型補強を敢行した。

米スポーツメディア『The Athletic』は、選手が激しく動いたトレード市場について分析。「勝ち組」と「負け組」に分け、エンゼルスは「勝ち組」とした。ただ、その判断理由は心情に訴えるもので、やや説得力に欠ける印象。記事は冒頭、データを扱う『Baseball Reference』がエンゼルスのポストシーズン進出の可能性を11.9%、同じく『FanGraphs』が16.9%と予測していることを引き合いに「エンゼルスが買い手に回ることは、野球の観点から言えば理にかなっていない」と断言。レギュラーシーズンが終わった時、「この夏を振り返って、大谷をトレードに出して、ああすれば良かった、こうすれば良かったという後悔が生まれる可能性はある」と指摘した。

■二刀流残留は「道徳的に必要」

しかし、記事はその上で「データ的にエンゼルスのポストシーズン進出の可能性が低いとしても最後まで全力を尽くすのは道徳的に必要なこと」と主張。「大谷という球界でもっとも優れた才能と一緒に挑戦を続けることは義務」と訴え、二刀流をトレードに出さずに「買い手」に回った姿勢を評価した。そして「ファンに大谷の60本塁打を見届けるという楽しみを提供し、9月には感涙のスタンディングオベーションに立ち会えるチャンスを残すことも道徳的に必要なことだった」と記した。

記事は、理屈ではなくファンに最高の瞬間を届けるために大谷をトレードしなかったこと、その部分を評価し、エンゼルスを「勝ち組」に推した。

果たしてエンゼルスは近い将来、この夏を後悔するのか、それとも二刀流放出を拒んだ決断に満足するのか。すべてはポストシーズン進出にかかっている。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》

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