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札幌競馬場ではサマースプリントシリーズ第5戦のキーンランドカップ(GIII・芝1200m)が行われる。
キーンランドカップを分析するうえでカギを握る札幌の芝傾向について、前日の結果を元に分析していく。
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■前残り、内枠有利のトラックバイアス
【脚質】土曜日の札幌で行われた芝レースは全7レースが行われ、4角先頭の馬が【0.1.1.5】と、先週の前残り馬場から一転して、逃げ馬が粘れない馬場傾向となった。
また、上がり3F1位の馬は【3.3.2.0】と馬券を外していないことから速い上がりを使える馬に注意が必要だ。
キーンランドカップの出走馬の中では、前走で上がり最速の脚を使って函館SSを制したキミワクイーンを推奨したい。
【騎手】ワールドオールスタージョッキーズを開催している関係で外国騎手や地方競馬の騎手が多く参加した札幌開催。
そんな中、活躍が目立ったのは、昨年のシリーズで30年ぶりに優勝を飾った武豊騎手だ。メインのオールスターJ第2戦で5番人気のマイネルクリソーラを勝利に導くなど、1勝2着1回と好調ぶりをアピールした。
キーンランドカップでは前走青函Sを制して勢いに乗るゾンニッヒに騎乗予定。
現在31点で2位につけており、優勝を狙える状況だけに、武豊騎手がWASJで連覇達成なるか要注目だ。
【枠】札幌の芝は開催が進んで、内が荒れて外枠の好走が目立っていた印象。特に9R以降の3レース(9~11R)で馬券圏内に入った9頭のうち、7頭は5枠より外の馬だった。
さらに雨が降るなど、馬場の悪化が進めばゾンニッヒやシュバルツカイザーあたりの外差しに注意が必要か。
【血統】血統傾向を見ると、札幌11Rを勝利したマイネルクリソーラ(父スクリーンヒーロー)や札幌9Rで11番人気の低評価ながら2着に好走したキュンストラー(母父ブライアンズタイム)など、ロベルト系の血を持つ馬が活躍している。
開催が進むにつれて、「力のいる馬場」となり、パワー豊富なロベルトの血を濃く引いた馬たちの台頭が目立っているのだ。
キーンランドカップの出走馬からは、グラスワンダー産駒のヴァトレニと母父にブライアンズタイムの血を持つナランフレグの2頭を推奨したい。
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文●中井達也(SPREAD編集部)