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アトランタ・ブレーブスのマット・オルソンが、12日(日本時間13日)に行われた敵地でのフィラデルフィア・フィリーズ戦に「4番・一塁」で先発出場。
4回の第2打席に2試合連続となる51号ソロを放ち、元・東北楽天ゴールデンイーグルスのアンドリュー・ジョーンズが持つ球団記録に並んだ。右脇腹痛の影響により44号で足踏みが続くア・リーグ本塁打王の大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)を横目に、ナ・リーグのキングは両リーグを通じてトップを快走している。
試合はブレーブスが7-6で勝利した。
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■オルソンの単独トップは確実に
前日の試合で50号の大台に乗せていたオルソン。この日は0-1で迎えた4回先頭の第2打席、右腕ザック・ウィーラーが投じた初球フォーシームを捉えると、逆方向の左翼席へ同点ソロを運んだ。
連日の1発で元楽天ジョーンズが05年に記録した「51本」に並んだオルソンに対して、ジョーンズ自身がSNSを更新し、祝福。「よくやった。誇りに思うよ。この調子で60号行く?」とつづり、投稿した。
ブレーブスの球団記録は、1位に51本でオルソン(23年)とジョーンズ(05年)が並び、3位タイにハンク・アーロン(1971年)とエディ・マシューズ(1953年)が記録した47本となっており、5位にもマシューズが1959年にマークした46本が入っている。今季は残り17試合を残りしており、オルソンが単独トップに立つのは確実な情勢となっている。
■CBS「時間は十分にある」
米『CBS SPORTS』はオルソンの偉業を称えつつ、シーズン60発に達する可能性に言及。「彼は間違いなく射程圏内に入った」とし、「読者の皆さんは覚えていると思うが、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジは昨季62本の本塁打を放った。145試合を終えた時点で、彼は57本を記録していた。だから、(145試合で51本の)オルソンはジャッジのペースには遅れているが、60本に到達するための熱い時間は十分に残されている」と指摘し、ジャッジの再現を期待した。
メジャーの歴史の中でシーズン60本塁打以上を記録したのは、述べ9人。彼らはいずれも145試合終了時点で最低53本をクリアしていたが、果たしてオルソンは10人目となり、歴史を変えられるか。現在の量産態勢なら不可能とは言えないだろう。
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文●SPREAD編集部