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右脇腹を痛めているロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は13日(日本時間14日)、敵地でのシアトル・マリナーズ戦に出場せず、これで10試合連続での欠場となった。
右肘じん帯の損傷も発覚しており、来季マウンドに上がる可能性は低いが、それでも「投手・大谷」を欲する球団は多いと見られ、米『NBC Sports BOSTON』は現地13日、今オフにフリーエージェント(FA)となる先発投手をランキングし、大谷を1位に推した。また、3位には山本由伸(オリックス・バファローズ)が入った。
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■3位には「日本の新星・山本由伸」
『NBC Sports BOSTON』は、「FAになる先発投手ランキング・トップ10」と題して、記事を公開。ローテーション投手が精彩を欠いている地元レッドソックスに対して、FA市場での投手獲得に尽力するよう促した。
記事は冒頭、「来季に向けて先発投手の補強が必要なチームは困っている。簡単に言うと、今オフのFA市場では望むべき投手が不足している。ショウヘイ・オオタニやブレイク・スネル、そして、日本の新星・ヨシノブ・ヤマモト…。しかし、彼らの後に続く先発投手が明らかに足りない。例えオオタニの獲得に成功しても、来季は右肘じん帯損傷からの回復途上にあるはずで、彼の登板は2025年まで待たなければならない」と記し、今オフのFA市場を取り巻く状況を説明した。
その上でランキング1位には大谷を推した。「先発ローテを担える即戦力を求めるチームにとっては気の毒だが、オオタニの来季登板はない。それでも、彼は間違いなくFA市場においてトップであり、記録的な契約を結ぶと予想される。この二刀流の天才は、エンゼルスで歴史的なシーズンを過ごした後、間違いなく2度目のMVPを獲得するだろう。彼の争奪戦は、今オフのNo.1ストーリーとなるはず」と評価。来季に目をつむっても、獲得する球団は多いと予測した。
■家庭内暴力で逮捕のウリアスは選外
2位にサンディエゴ・パドレスの左腕ブレイク・スネル、3位に山本が入った。記事は山本について「ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦が表明されれば、入札合戦が繰り広げられるだろう」とし、獲得レースが白熱すると指摘した。
4位からは順にソニー・グレイ(ミネソタ・ツインズ)、アーロン・ノラ(フィラデルフィア・フィリーズ)、クレイトン・カーショー(ロサンゼルス・ドジャース)、ルーカス・ジオリト(クリーブランド・ガーディアンズ)、ジョーダン・モンゴメリー(テキサス・レンジャーズ)、ジャック・フラハティ(ボルティモア・オリオールズ)、マイケル・ローレンゼン(フィリーズ)というランキングになった。
トップ10から漏れたものの、彼らに続く選手としてツインズ前田健太の名前もあった。そのほか、本来であればドジャースの左腕フリオ・ウリアスはFA市場の目玉となったはずだが、家庭内暴力で先日逮捕(現在、釈放)されたことを踏まえ、ランク外となった。
右肘じん帯を損傷し、来季の登板が絶望視されるなかでもナンバーワンとなった大谷。投手としての期待も、依然として高いようだ。
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文●SPREAD編集部