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フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーが18日(日本時間19日)、敵地でのアトランタ・ブレーブス戦に「1番DH」で先発出場。6回の第4打席で今季45号ソロを放った。
現在打率.197。「打率1割台で40本塁打」という史上初の“珍記録”誕生なるか。本塁打数はすでにクリアし、昨季タイトルを獲得した自己記録まであと1本に。皮肉にもファンの間ではシュワーバーの打率に大きな注目が集まっている。
◆【実際の動画】シュワーバー、球団史上2番目の特大147メートル弾は今季45号に!当たれば…当たれば凄いんです
■残り12試合で1割台を維持するか…
昨季は打率.218で46本塁打を放ち、ナ・リーグの本塁打王に輝いたシュワーバー。これまで40本塁打以上を打ち、打率1割台の選手はおらず、最も“記録”に近づいたのは2012年のアダム・ダンで打率.204、41本塁打だった。
シュワーバーは4点リードで迎えた6回の第4打席、相手2番手マイケル・トンキンの2球目シンカーを捉えると、打球は右翼スタンドへ。飛距離483フィート(約147メートル)の一発は、大谷翔平、ジャンカルロ・スタントンに次ぐ、今季メジャー3位タイの飛距離。MLB公式のデータ解析システム『Statcast(スタットキャスト)』導入以降では、自身が持つ球団最長飛距離488フィート(約149メートル)に迫る特大アーチとなった。
また、シュワーバーは45号を放つとともに今季も200三振の大台に到達。17年にはアーロン・ジャッジが52本塁打で208三振を記録しているが、2年連続の「45本塁打・200三振」は史上初。“当たれば凄い”ロマン砲には勲章とも言える記録だろう。
この日は45号アーチ含む、4打数1安打1四球で打率.197。すでに今季670打席以上に立っており、ほとんど打率が変動しない状態になっている。フィリーズのレギュラーシーズンは残り12試合、新たな“金字塔”は生まれるのか。
◆【実際の動画】シュワーバー、球団史上2番目の特大147メートル弾は今季45号に!当たれば…当たれば凄いんです
◆珍記録か金字塔か…“ロマン砲”をデータで読み解く 「打率1割台で50本塁打」が射程圏内に
◆「40本塁打70盗塁」射程のアクーニャJr. “鬼門”球場で再び負傷も……「痛みに関係なくプレーしたい」と諦めず
(H.Ariga/SPREAD編集部)
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— Philadelphia Phillies (@Phillies) September 19, 2023