
MLB公式サイトは21日(日本時間22日)、今オフにポスティング制度を利用してのメジャー挑戦が濃厚となっているオリックス・バファローズの山本由伸をはじめ、海を渡る可能性のある日本選手を特集した。
◆来季登板消滅でもドジャースは大谷翔平を求めるのか…米敏腕記者「大きな疑問が伴う」と指摘
■契約金は“千賀滉大超え”を予想
『MLBネットワーク』のジョン・モロシ記者は「これらの日本人投手は今オフ、注目の的となる可能性がある」と題して、記事を公開。メジャー入りを果たすかもしれない選手をピックアップし、紹介した。
同記者がもっとも言葉を尽くしたのは、やはり日本のエース山本について。ノーヒットノーランを達成した9日の千葉ロッテマリーンズ戦には、ニューヨーク・ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMをはじめ、多くのメジャー関係者が視察に訪れていたと伝え、「ヤマモトは今オフMLBに移籍すると予想される日本人の中で、最も注目度の高い選手」と記した。
記事はボルチモア・オリオールズなどで活躍し、2020、21年にオリックスでプレーしたアダム・ジョーンズのコメントも掲載。元同僚についてジョーンズは「私はヤマモトを気に入っている。優れた持ち球が4種類ほどあり、彼は確信を持ってストライクゾーンに投げ込む」と評価。そして「メジャーには強力なラインナップがあるが、(ニューヨーク・メッツの)千賀滉大も切り抜けている」と話し、メジャー1年目で12勝を挙げている右腕と比較した上で山本も通用すると太鼓判を押した。
さらに、モロシ記者は契約面に関して「昨冬にコウダイ・センガがメッツと結んだ5年総額7500万ドル(当時で約105億円)の契約を上回る」と予想。獲得に動く球団として、ボストン・レッドソックス、ロサンゼルス・ドジャース、セントルイス・カージナルスをあげた。
■今永視察にメジャー10球団集結
山本に続いてピックアップされたのは、横浜DeNAベイスターズの今永昇太。
ワールド・ベースボール・クラシックの決勝戦(vs.米国)で先発した左腕は「米国の野球ファンたちの間でも名が通っている」とし、先日登板した際にはヤンキース、レッドソックスのほかトロント・ブルージェイズ、テキサス・レンジャーズ、フィラデルフィア・フィリーズ、シカゴ・カブス、シンシナティ・レッズ、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、サンディエゴ・パドレスの10球団がスタジアムに集結したと伝えた。そして、起用方法としては各球団とも先発2番手、3番手で考えているとした。
モロシ記者はそのほか、松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)、上沢直之(北海道日本ハムファイターズ)、髙橋光成(埼玉西武ライオンズ)の名前を挙げると、最後に楽天の田中将大を取り上げた。ヤンキースで活躍したベテラン右腕は、今季で契約期間を終えるため、関係者の間では「メジャー復帰を検討するのではないか」という声もあるという。ただ、日本復帰後の成績が芳しくないことも付け加えていた。
果たして、来季は何人の日本選手がメジャーでプレーするのだろうか。注目度も高まっている。
◆「ヤンキースとメッツだけではない」山本由伸、衝撃のノーノー達成で去就注目 千賀滉大の“102億円超え”を米予測
◆千賀滉大は「CY賞候補に挙がるほどの衝撃はもっていなかった」 “新エース”の急成長に米放送局も称賛
◆右肘手術の大谷翔平「これまで以上に強くなって戻って来る」と宣言 英語で誓ったパワーアップしての完全復活
文●SPREAD編集部