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ロサンゼルス・エンゼルスは2日(日本時間3日)、フィル・ネビン監督が今季限りで退任することを発表した。
後任候補には、ニューヨーク・メッツの監督を辞任したバック・ショーウォルターや、サンフランシスコ・ジャイアンツの監督を務めたゲーブ・キャプラーなど複数名が現地メディアでも報じられており、今後の人事にも注目が集まる。
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■チャレンジ成功率がメジャー最下位
ネビンは2022年、当時エンゼルス監督のジョー・マドン解任を受け、シーズン途中から監督代行として指揮を執った。正式に監督に就任した今季は、73勝89敗でア・リーグ西地区4位。大谷翔平が10勝を挙げ、44本塁打の活躍を見せるも、相次ぐ負傷者に苦しんだ。
米データサイト『Baseball Reference』によると、今季の監督別「敬遠数ランキング」ではネビンが41回を記録し断トツの全体トップ。2位のマーク・コッツェイ(オークランド・アスレチックス)の33回を大きく上回った。さらに、プレーのビデオ判定を要求できる制度「チャレンジ」での成功数6回、成功確率21.4%はともにワースト1位。企図数も4番目の少なさで、ネビンの采配傾向が浮き彫りに。
プレーの巡り合わせも当然あるが、現役時代“熱血漢”で鳴らした男にしては消極的な動きが目立つ。試合終盤で崩壊を極めたエンゼルス投手陣、勝負を先送りにして傷口を広げてしまう“悪循環”が顕著な1年だった。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)