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全米野球記者協会(BBWAA)は2日(日本時間3日)、記者投票で決まる各賞のスケジュールを公表。2023年シーズンの最優秀選手賞(MVP)は、11月16日(同17日)に発表される。
ア・リーグMVPの大本命とされる大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)は2021年に続く自身2年ぶり2度目の受賞なるか。また、前回に続く2度目の「満票獲得」となれば、MLB史上初の快挙となる。
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■MVP大本命も、満票獲得なるか
大谷翔平は今季、ア・リーグ最多の44本塁打を放ち、日本選手初の本塁打王に輝いたほか、リーグ4位の打率.304、95打点、20盗塁。OPSはリーグトップの1.066を記録。OPSのほか、325塁打、78長打、出塁率.412、長打率.654の6部門に及び、ア・リーグトップのスタッツを残した。
投手としては23試合に登板し10勝5敗、防御率3.14、167奪三振、WHIP1.06。史上初となる2年連続「2桁勝利2桁本塁打」の快挙も達成した。
歴史的シーズンを過ごした大谷はア・リーグMVPの「大本命」と言われるが、一方、右ひじ側副靭帯の損傷と右脇腹を痛めた影響によるシーズン終盤の欠場に対し、一部では否定的な声もあり、満票で獲得できるか注目が集まる。
■千賀と吉田正の新人王のゆくえは
新人王は13日(14日)に発表。チームトップの12勝を挙げ、ナ・リーグ2位の防御率2.98、202奪三振を記録した千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)、ア・リーグ5位の打率.289、球団新記録となるシーズン50マルチ安打を記録した吉田正尚(ボストン・レッドソックス)は、新人王候補に挙がる。
しかし、ア・リーグは打率.261、27本塁打79打点のガナー・ヘンダーソン(ボルチモア・オリオールズ)、ナ・リーグは打率.279、24本塁打70打点、47盗塁のコービン・キャロル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)が有力視され、千賀と吉田正は次点の扱いを受けている。
このほか、最優秀監督賞は14日(同15日)、 千賀も候補に挙がるサイ・ヤング賞は15日(同16日)に発表。いずれも『MLBネットワーク』で中継され、『BBWAA』公式サイトで公表される。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)