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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、今季打率.304、44本塁打、95打点で日本選手初の本塁打王を獲得。故障の影響で9月3日(日本時間4日)の試合を最後に一足早くシーズンを終えたが、衝撃的な1年を彩った数々の記録は色褪せない。
ここでは、現在も進化を続ける“球界の至宝”の打撃にフォーカスし、公式データを読み解いてみたい。
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■昨季苦戦のチェンジアップに適応
MLB公式『Baseball Savant』で球種別データを見ると、今季の打率3割達成に大きく貢献したのがチェンジアップだ。昨季、執拗な外角攻めで打率.193と苦戦したこの球種が、今季は.281まで改善。得点期待値がどれだけ変動したかを示す「RunValue(ランバリュー)」は昨季の「-4」から「+2」へと上昇。打者の場合、この数値が大きいほど「得点を創出した」と捉えていい。
大谷は今季“ほぼ”全球種の「RunValue」でプラスを計測した。46本塁打を放った2021年と同様に「Slurve」の項目だけ唯一マイナスを示しているが、わずか10球前後しか投げられていないため、対象外に等しい。(※Slurveはカーブとスライダーの中間のような球種)
自身初、日本選手としては13年ぶりのシーズン打率3割超え。イチロー以来の快挙達成は、苦手球種に適応した大谷の高い打撃技術に支えられた結果と言えるだろう。
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文●有賀博之(SPREAD編集部)
Shohei Ohtani takes an evening stroll. pic.twitter.com/9gyiJZbHHx
— MLB (@MLB) June 10, 2023