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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、今季打率.304、44本塁打、95打点で日本選手初の本塁打王を獲得。故障の影響で135試合の出場に留まったものの、圧倒的な存在感を放ち続けた数々の大記録は色褪せない。
ここでは、今もなお進化を続ける“球界の至宝”の打撃にフォーカスし、公式データを紐解いてみたい。
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■吉田、鈴木はカットボールに苦戦
MLB公式『Baseball Savant』で球種別データを見ると、大谷はカットボールやシンカー(ツーシーム)などの“小さい”変化球に強い。今季はカットボールが打率.356、5本塁打。シンカーが打率.326、3本塁打。ボストン・レッドソックスの“安打製造機”吉田正尚でさえ、カットボールは.122、シカゴ・カブス2年目の鈴木誠也でも.220と振るわない中、安定した結果を毎年残し続けている。
ローリングス社製のMLB公式球は縫い目が高いため、ボールの特徴を生かした“小さく鋭く曲がる”球種の使い手が多い。平均球速も速く、日本人打者がメジャーへ移籍すると必ずこの「壁」に直面する。
大谷が生み出す平均94.4マイル(約152キロ)という規格外の打球速度は、圧倒的なスイングスピードあってのもの。手元で変化する「難敵」を攻略するには、ワールドクラスの打撃能力が欠かせないのだろう。
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文●有賀博之(SPREAD編集部)
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— Bally Sports West (@BallySportWest) April 30, 2023