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名門ニューヨーク・ヤンキースの象徴として活躍し、2020年に野球殿堂入りしたデレク・ジーター氏が、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)について語った。大谷ファンを公言する『FOX Sports』のアナリスト、ベン・バーランダー氏のポッドキャスト番組『Flippin’ Bats』に出演し、二刀流復活に期待を寄せた。
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■投打での活躍「理解するのは難しい」
バーランダー氏から「史上最高の選手だったあなたから見て、オオタニが攻撃面でやっていること、そしてマウンドでやっていることはどう映りますか」と問われたジーター氏は「彼はユニコーンだよ」と即答。「打者として素晴らしい活躍をする、あるいは投手として素晴らしい活躍をする、どちらか一方を行うだけでも十分にタフな仕事だ。だから、オオタニが両方をやり遂げているのは、本当に驚くべきことで理解するのは難しい。(ユニコーンなど)彼を表現する形容詞は出尽くしたと思う」とし、改めて現実離れぶりに舌を巻いた。
2回目の右肘手術を行ったことについては「残念ながら彼はケガをしたが、投手としても打者としても再び戻って来て、活躍してほしい」と二刀流復活を願った。
■「投手が中4日空けるのには理由がある」
ただ、投打で出続ける難しさも指摘。「先発投手が4日間、間隔を開けるのには理由がある。あなたのお兄さんのジャスティン・バーランダーを見ていれば分かるように、投手は身体を休める必要がある。休養を取り、次の登板に備えなければならない。しかし、そういうなかで彼が現れた。この夏、オオタニはダブルヘッダー1試合目に先発し、1安打完封した。そして、続く2試合目では打者で2本の本塁打を打った。そんなことは見たことも聞いたこともない」と話した。
そして、「二刀流は続行可能か」という核心をつく質問に対しては「ファン目線で言うと、継続してほしいと思う。また見たいよね」と話すにとどめた。
ヤンキースの主将として、まさにスター街道を走ってきたジーター氏。彼のようなレジェンドの目から見ても大谷はやはり飛び抜けた存在として映っているようだ。そして同時に二刀流継続の難しさもにじませたインタビューとなった。
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文●SPREAD編集部