ロサンゼルス・ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が17日（日本時間18日）、今季の総括会見に出席。フリーエージェント（FA）となる大谷翔平（ロサンゼルス・エンゼルス）に対する発言が注目されたが、「特定の選手についてはコメントしない」と答えるにとどまった。
ドジャース専門メディアは今オフの補強について、大谷、山本由伸（オリックス・バファローズ）のほか、松井裕樹（東北楽天ゴールデンイーグルス）の名前も挙げ、獲得の可能性について言及した。
◆「大谷翔平が加入すればファンの熱狂は再燃する」米地元紙、地区S敗退で意気消沈のドジャースに獲得促す
■「FA市場で多くの才能を獲得する」
米メディアによると「オオタニの獲得についてどれくらい本気なのか」と問われたフリードマン編成本部長は「え、誰？」と笑顔を見せた後、「FAになる特定の選手について話すことはできない」とコメントしたという。
大谷獲得レースにおける本命球団の会見だっただけに、集まった報道陣にとっては物足りない回答だったが、フリードマン氏は「できる限りFA市場で多くの才能を獲得したい」と付け加え、今オフは積極補強に動くと明言。多くの米メディアは、この発言が大谷獲りへ乗り出すことを示唆したものと捉え、伝えた。
ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は会見の模様を伝えるとともに、補強策にも言及。「ドジャースは今オフ、日本球界のスター左腕、ユウキ・マツイとの契約を探るべきか」と題して、記事を公開した。
■松井の加入でブルペンも改善へ
「チームにはここ数シーズン、真のクローザーがいなかった。抑えを務めることが多かったエバン・フィリップスは堅実だが、セットアッパーの方が向いているように思える」とした上で、ドジャースが守護神候補として松井に白羽の矢を立てる可能性を指摘した。
記事は松井の通算成績（防御率2.40、通算236セーブ）や奪三振率の高さ（11.73）などを紹介し、「試合を終わらせるのに役立つ」と称賛。「フィリップスをセットアッパーに戻し、マツイをクローザーに固定できれば強力なワンツー・パンチが誕生する」と予想した。
チーム状況を考えれば、先発投手陣の補強が最優先であることは間違いないが、記事は「ブルペンの改善を望むチームを非難することはできない」と記し、リリーフ陣のテコ入れも必要と訴えた。
ドジャースは大谷だけでなく、山本の獲得にも動くとされており、松井も含めてすべて実現すれば、来季は日本選手3人が集結することになる。
山本が先発し、松井が締める。そして、大谷の援護弾が飛び出す……。来季はそんな試合が見られるのだろうか。ストーブリーグの行方に注目が集まる。
◆大谷翔平、現実味を増す東海岸上陸 ヤンキースでもメッツでもない「本物の脅威」が急浮上 米敏腕記者が指摘した意外な移籍先
◆「健康維持には気候が大切」A・ロッドが大谷翔平の“新天地”を大予想 「野球界でもっとも貴重な人材」とべた褒めも
◆「大谷翔平に相場を決めてもらいたい」ヤンキースへ移籍可能性のある選手がお願い FA市場の方向性は二刀流次第か
文●SPREAD編集部
