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米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』は1日(日本時間2日)、「2023年のトップ100選手ランキング」と題して、記事を公開した。今季メジャーでプレーした全選手の活躍を評価した上で、上位100人を独自に選出した。大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)は2位だった。
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■「カーショウ+アルバレス+20盗塁」
『ブリーチャー・レポート』は、WAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価し、勝利への貢献度を表す指標)を評価の中心に置きつつ、フルシーズンの統計、ゴールドグラブ賞の候補、オールスターゲームへの選出、負傷者リスト(IL)入りした期間など様々な要素を組み込み、今季のトップ100選手を選んだ。
注目の上位陣は5位コーリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ)、4位ゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)、3位ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)と続き、大谷が2位に入った。そして、1位に輝いたのはロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)だった。
記事を担当したケリー・ミラー記者は大谷について「もし彼が健康を維持し、フルシーズン戦っていたら、リストの1位に立っていたことは間違いない」とし、負傷離脱の影響により2位に甘んじたと説明した。その上で同記者は「実際のところ、オオタニはクレイトン・カーショウ(ドジャースのエース)とヨルダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズの主砲)を組み合わせたような存在で、そこに20盗塁を記録するような選手がプラスされている。我々はオオタニの価値を表現するためにあらゆる言葉を用いてきたが、ほぼ言い尽くしてしまったと感じる。だから、今はこの表現(カーショウ+アルバレス+20盗塁)が、彼の価値をよくまとめていると思う」と記し、改めて二刀流をトップレベルでこなす大谷に賛辞を贈った。
■1位アクーニャJr.は伸びしろにも期待
大谷を上回り1位となったアクーニャJr.は今季、前人未踏の「40本塁打・70盗塁」を達成したほか、出塁率や得点などでも全体1位になったことが評価された。同記者は「信じがたいシーズンを送った。12月に26歳になるということを考えると、彼はまだピークに達していない可能性がある。それは普通であれば考えられないことだが、彼ならば十分にあり得るとも思ってしまう」と評し、さらなる成長にも期待した。
日本勢では千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)が56位に入ったが、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)や鈴木誠也(シカゴ・カブス)、前田健太(ミネソタ・ツインズ)らはランク外となった。
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文●SPREAD編集部