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フリーエージェント(FA)となり去就が注目されている大谷翔平投手。連日、新天地に関する報道が絶えない。現地14日には米スポーツメディア『ESPN』のジェフ・パッサン記者が情報筋の話として「オオタニは3球団に好意を持っていた」と伝えた。
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■推測の域を出ない「ド軍優位」
球界屈指の名物記者、パッサン氏は複数関係者の話として「オオタニは過去に特定の球団や都市に好意を示したことがある」と伝えた。名前が挙がったのはロサンゼルス・ドジャース、テキサス・レンジャーズ、ボストン・レッドソックス。
同記者は「オオタニはドジャースの勝ち方、選手育成能力、進歩的なコーチングアプローチを尊敬している。そして、レンジャーズについては今季ワールドシリーズを制覇したというだけではなく、彼が日本プロ野球でキャリアをスタートさせた初期から興味を示してくれていたという事実もあり、好感を持っている。また、彼はボストンを訪れるのが好きで、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークも気に入っている」と紹介。その上で「上記3球団は争奪戦に参加する」とした。
同記者は「業界ではオオタニはドジャースに移籍するとの見方が圧倒的だが、それは推測に過ぎない」と主張。「最終的には彼が何を優先するかで決まる」とし、「もしオオタニがお金を欲しいなら、ニューヨーク・メッツのオーナーであるスティーブ・コーエンをしのぐ者はいない。日本との関係性を考えるなら、イチロー・スズキのいるシアトル・マリナーズだろう。これまでの6年間が快適だったと思えば、彼にほぼ全権を与えたロサンゼルス・エンゼルスに戻ればいい」と記した。
■カブス、ジャイアンツも候補か
ただ、同記者は多くの球団が大谷獲得のために従来の考え方や行動を捨て去るかもしれないとし、ダークホースの浮上も否定しなかった。
「シカゴ・カブスはこれまで1億8400万ドル(約277億円)以上を選手に費やしたことはないが、オオタニは例外だろう。サンフランシスコ・ジャイアンツの最高額もこれまで1億6700万ドル(約252億円)だったが、オオタニのためにはその3倍を出す必要があるかもしれない。しかし、彼らは昨オフ、アーロン・ジャッジとカルロス・コレアのために3億ドル以上を支払うことを厭わなかったので、出費は大丈夫かもしれない。また、情報筋によるとトロント・ブルージェイズが今冬、何か大きなことを実行する計画らしい」と紹介し、慣例を破る球団が続出する可能性を示唆した。
記事は「オオタニは唯一無二の存在。彼がどのチームと契約しようともフランチャイズを劇的に変えてしまう。あとは彼が何を望むかだ。そして、我々はもうすぐその答えを見ることになるだろう」と結んだ。
ささやかれる早期決着はあるのか。日々の情報から目が離せなくなってきた。
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文●SPREAD編集部