
MLBは16日(日本時間17日)、2023年シーズンの最優秀選手(MVP)を発表する。今季日本選手として初めて本塁打王のタイトルを獲得した大谷翔平投手の2回目の受賞に期待が高まる。
◆大谷翔平の移籍先として「適さない6球団」を選出 相性の悪さ1位は… 米メディアがランク付け
■投打に見せたハイレベルな働き
大谷は2023年シーズン、野手として打率.304、44本塁打、95打点の成績で本塁打王に。投手としても23試合に先発し10勝5敗、防御率3.14。132イニングを投げ、167奪三振を記録するなど投打でハイレベルな活躍を見せた。
MLB公式は16日(同17日)の発表にあたりプレビュー記事を掲載。ア・リーグのMVPの最有力候補に大谷を挙げた。エンゼルス番記者のレット・ボリンジャー氏は冒頭で「簡単に言ってしまうとオオタニのような人がほかにいない」と断言している。
ボリンジャー氏は2022年にア・リーグの最多本塁打記録を樹立しMVPを獲得したアーロン・ジャッジ外野手(ニューヨーク・ヤンキース)を引き合いに出し、「ジャッジが62本塁打を放ち記録を樹立したように、ほかの選手が予想を覆してア・リーグMVPを獲得するには並外れた1年を過ごさなくはいけない」と言及。
また、「2021年に満票で受賞しており、23年に再びこの賞を獲得しても驚くべきことではない」と史上初となる2度目の満票受賞にも注目が高まる。
■レンジャーズの2選手を評価
大谷は8月に投手として右ひじを痛めその後手術を実施。また野手としても9月に右わき腹を痛めシーズン終了。出場試合は135でストップしたが本塁打王のタイトルは守り切り、自身初の打率3割も成し遂げた。
ボリンジャー氏はほかの候補であるコーリー・シーガー内野手、マーカス・セミエン内野手(ともにテキサス・レンジャーズ)を評価しつつも、「どちらも、オオタニが打席やマウンドでやったことを克服するのに特別なレギュラーシーズンを持っていなかった」と記し、「彼(オオタニ)は3年ぶり2度目のこの賞を楽々と獲得するはずだ」と大谷の受賞に太鼓判を押している。
2年ぶりの受賞が濃厚とされるなか、満票でのMVP獲得はなるのか。大谷の記録的なシーズンがクライマックスを迎えようとしている。
◆大谷翔平グラブ6万個寄贈の背景にある危機感 「野球しようぜ!」の言葉にスポーツ記者が見た真意
◆大谷翔平が好意を抱く3球団判明「ドジャース、レンジャーズ、レッドソックス」米メディア報道「争奪戦に参加する」
◆大谷翔平、ドジャースが「スーパースター獲得の本命」 米放送局が新天地オッズ公開、“エ軍再契約”の可能性は……
(Y.Imoto/SPREAD編集部)