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MLB公式は16日(日本時間17日)、全米野球記者協会(BBWAA)所属の記者投票による今季の年間最優秀賞選手(MVP)を発表した。
ア・リーグは大谷翔平投手、ナ・リーグはアトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手が、ともに記者30人の1位票全てを集めて圧勝。アクーニャJr.は自身初、大谷は史上初となる2度目の満票受賞を果たした。
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■受賞逃したふたりも25歳の天才を絶賛
大谷が盤石と見られていたア・リーグと違い、ナ・リーグはハイレベルな候補者たちで票が割れると予想されたが、蓋を開けてみればアクーニャJr.の“ひとり勝ち”だった。記者30人全員の1位票を集め、420ポイントを獲得。ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツ外野手が2位票“満票”の270ポイントで2位、フレディ・フリーマン内野手が3位票17票と4位票13票で227ポイントの3位という結果に。
『MLBネットワーク』の中継に出演したアクーニャJr.は、なんと現在母国ベネズエラのウインターリーグに参加中。さらに、授賞式の直後に行われた試合では右中間への本塁打も記録し、自らの祝砲でナ・リーグMVP獲得に花を添えた。
ブレーブス時代、アクーニャJr.とともにプレーしたフリーマンは「ロナルドが初めて(メジャーに)昇格してきたその時から、ダイナミックな選手だとわかってた。(ベッツとアクーニャJr.)彼らと同じ世代にいられるのは、本当に特別なことだ」と25歳の天才打者を称賛。
オフシーズンでも精力的にプレーを続ける、アクーニャJr.に対して問われたベッツは「本当に常軌を逸しているよ。でもこれで野球が上手くなるんだったら自分も……いや、それは負担が大きすぎるよね」と周囲の笑いを誘い、終始和やかなムードで今季の激闘を振り返った。
アクーニャJr.は今季、1番打者として159試合に出場。打率.337、41本塁打、106打点、73盗塁、OPS1.012。前人未到の大記録「40本塁打70盗塁」を達成。歴代最多タイ記録307本塁打の超強力ブレーブス打線をけん引し、チームを地区優勝に導いた。25歳でまだまだ伸びしろは十分、来季以降のさらなる飛躍にも期待がかかる。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)
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— Céspedes Family BBQ (@CespedesBBQ) November 17, 2023