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前田健太投手がデトロイト・タイガースと2年総額2400万ドル(約35億円)で契約したように、今オフにフリーエージェント(FA)となった選手たちの新天地が続々と決まっている。
米スポーツメディア『The Athletic』は11月30日(日本時間12月1日)、「市場に残っているFA選手トップ100」と題して、記事を公開。1位は当然、大谷翔平投手だが、山本由伸投手、今永昇太投手、上沢直之投手らも名を連ねた。
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■ノラ、マエケンら新天地が決定
前田のほか、フィラデルフィア・フィリーズからFAになっていた先発右腕アーロン・ノラもフィリーズと7年総額1億7200万ドル(約257億円)で再契約を結んだ。このように、今オフFAになった選手たちの新天地が決まりつつある。
米スポーツメディア『The Athletic』は移籍先が決まったFA選手を除き、改めてランキングを作成。「市場に残っているFA選手トップ100」と題して、記事を公開した。
1位には当然のごとく大谷を指名し、2位にもFA市場で人気を集めている山本を選んだ。記事を担当したジム・ボーデン氏(シンシナティ・レッズなどでGM職を歴任)は「オオタニは市場でもっとも求められているFA。彼はMLB史上初の5億ドル(約740億円)選手になると期待されている。ヤマモトはオオタニ以外のFA選手で最高額の先発投手になると予想されている」と寸評を加えた。
■今永にローテ3、4番手の期待
日本勢では今永が34位にランクイン。「彼は90マイル(約145キロ)台の速球に加えて、カーブ、スライダー、チェンジアップという持ち球がある。ローテーション3、4番手の先発投手としての役割が期待できる」と評価した。
2月に30歳になる上沢は40位。「今年日本のプロ野球で170イニングを投げて防御率2.96を記録した。ただ、彼のキャリア通算与四球率は7.5%、奪三振率は19.7%となっており、通常メジャーではこの通りにならない」と指摘。まずまずの成績に見えるが、これがそのままメジャーで反映される可能性については否定的だった。
藤浪晋太郎投手、海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す松井裕樹投手の名前は見当たらなかった。
上位陣に大きな変動はなく、サイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネル投手(3位)、打者としては大谷に次ぐ評価を集めているコディ・ベリンジャー内野手(4位)、今季を含めてゴールドグラブ賞を4度受賞している大物三塁手のマット・チャップマン内野手(5位)らが名を連ねた。
今永、上沢ら日本投手の評価は依然高いようで、大谷と山本だけでなく、彼らの新天地にも注目が集まる。
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文●SPREAD編集部