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MLBのウインターミーティングが4日(日本時間5日)からの3日間、テネシー州ナッシュビルにて行われる。フリーエージェント(FA)となり史上最高額契約が確実視される大谷翔平投手の去就に注目が集まるなか、『ニューヨーク・ポスト』の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏は「ショウヘイ・オオタニの決断により、フアン・ソトはトレードを待たなければならない可能性」と題した記事を公開。
「オオタニと、ヨシノブ・ヤマモトの決断を待つ間、市場は膠着状態にある」とし、「野球界のベストヒッターの1人であるソトでさえも待たなければならないかもしれない」と報じた。
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■大谷の影響でソトのトレード交渉も難航か
ヘイマン氏は自身のX(旧ツイッター)で「オオタニとヤマモトの決断はこのウィンターミーティング以降になりそうだが、それによって他の多くの大きな動きも遅れる可能性がある」と投稿。「二刀流のスーパースター、ショウヘイ・オオタニと25歳の天才投手、ヨシノブ・ヤマモト。両スーパースターが水曜日の会合終了までに契約を結ぶ可能性は低い」との見解を示した。
大谷の入札額は当初予想されていた5億ドル(約736億円)をはるかに上回り、すでに6億ドル(約883億円)に達しているとの噂もある。MLB関係者によると、大谷はウィンターミーティング後にチームと会談を行う予定だと言う。
まだ大谷の移籍先について決定的な報道がない中、ヘイマン氏は「野球界のベストヒッターの1人であるソトでさえも、待たなければならないかもしれない」と、球界屈指の強打者もその影響を受けていると指摘。ソトは当初、パドレスから複数年オファーを提案されていたが、球団が高額な人件費削減を余儀なくされたことで、トレードの可能性が浮上してきた。
パドレスはソトのトレードに、約5チームからのオファーを待っていると噂されている。問題を複雑にしているのは、そのうちの2チームが大谷争奪戦のファイナリスト候補となることが予想されることだ。記事によると、その2チームとは、ロサンゼルス・ドジャース、シカゴ・カブス、ロサンゼルス・エンゼルスとともに最終候補入りすると見られる、トロント・ブルージェイズと、サンフランシスコ・ジャイアンツ。ヘイマン氏は「ソトとオオタニの両方の年俸を負担できるチームはほとんどない」とし、ソトのトレード交渉が難航している理由のひとつに挙げた。
また、3億ドルのオファーも見込まれている山本由伸投手については、「あらゆる大市場チームが興味を持っているようで、その巨大なフィールドを勝ち取るのに時間がかかるのも不思議ではない」としている。二人の日本選手がFA市場に大きな影響を与えていることは間違いない。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)