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「日本人の努力と勢いは称賛に値する勇ましいもの」
レアル・ソシエダの地元紙『noticias de Gipuzkoa』がこう称えたのは、日本代表MF久保建英だ。
ラ・リーガ第17節のベティス戦、久保は6分にアンドレ・シウバへグラウンダーのアーリークロスを入れ、直後の7分には縦への鋭いドリブル突破から山なりの柔らかいクロスを上げる。立ち上がりからアグレッシブなプレーを披露した。
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■地元紙はクロスシーンに着目
前半に久保が見せたプレーについて、地元紙『noticias de Gipuzkoa』はクロスのシーンに着目してレポートした。
「前半は美しかった。久保は2本のクロスをボックス内に入れ、危険な状況を作り出した。1本目はアンドレが外し、2本目は(ミケル・)オヤルサバルが高い位置でヘディングシュートを放った」
その後も久保は、26分にはオーバーラップしたアマリ・トラオレへパスを送り、41分には相手DFの背後を突いたオジャルサバルへ絶妙なスルーパスを供給。華麗な崩しの起点となり、ふたつのシーンともに最後はA・シウバがネットを揺らしたが、どちらもオフサイドのジャッジでノーゴールとなった。
それでも久保は89分、ペナルティエリア内で途中出場のウマル・サディクがボールをキープした瞬間、猛然と駆け上がってパスを受ける。ダイレクトで打った強烈なシュートは、惜しくも相手GKに弾かれた。セカンドボールをマルティン・スビメンディが拾い、左サイドへ展開すると、ゴール前で左からのグラウンダークロスを押し込んだサディクがネットを揺らす。だが、またしてもオフサイドの判定でゴールは認められなかった。
パスで決定機を演出し、最後まで積極果敢にゴールも狙った久保。オフサイドのジャッジもあり得点関与とはならず、試合も0-0のスコアレスドローに終わったとはいえ、確かに「日本人の努力と勢いは称賛に値する勇ましいもの」と激賞されるべき奮闘ぶりだった。
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文●SPREAD編集部