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ポスティングシステムでメジャーリーグ移籍を目指していた山本由伸投手が、ナ・リーグ西地区の強豪ドジャース入団に合意した。
21日(日本時間22日)に、現地複数のメディアがSNSなどで一斉に報じた。12年3億2500万ドル(約462億円)の超大型契約は、総額では投手史上最高額。大谷翔平投手に続き、日本最高右腕の加入で沸くドジャースだが、長年チームを支えた最大の功労者の去就にも注目が集まっている。
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■スライダーの指標は依然ナンバーワン
現在FAとなっている、ドジャース生え抜き左腕のクレイトン・カーショウ投手。2006年にドラフト1巡目(全体7位)で入団すると、通算16シーズンで210勝92敗、防御率2.48、2944奪三振を記録。リーグMVP1回、サイ・ヤング賞は3度受賞、押しも押されもせぬチームのエースとして君臨してきたが、今オフキャリアで初めて左肩の手術を受けた。
今季も13勝5敗、防御率2.46の好成績を残したものの、近年は背中の故障などで離脱するケースが増え、4シーズン連続で規定投球回に届いていない。かつては平均94.3マイル(約151.7キロ)だったフォーシームが90.7マイル(約145.9キロ)まで低下、キャリアが終盤に差し掛かっている事実は否めないが、キレのあるスライダーは健在だ。
MLB公式『Baseball Savant』によると、カーショウのスライダーは、球種別のRunValue(ランバリュー)で今季メジャートップの「+18」を計測。RunValueとは、カウント・走者状況などを元に“得点期待値”がどれだけ変動したかを示す。数値が大きいほど「失点を抑止した」球種と捉えていい。
山本に続き、2025年からは大谷も加わるドジャースのローテーション。カーショウは、かつての黒田博樹氏ら日本人投手とも縁が深く、ふたりの指南役としても申し分ないだろう。マウンド復帰は夏場以降と見られているが、ドジャースファンはレジェンド左腕の帰還を何よりも心待ちにしている。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)