大谷翔平投手、山本由伸投手とFA市場におけるトップ2を立て続けに獲得したドジャースだが、補強の手を緩める気配はなく、次なるターゲットの名前が早くもあがっている。その中にはWBCで侍ジャパンを苦しめた、あの“ドヤ顔”選手も入っているようだ。
◆山本由伸、大谷翔平の最強タッグに沸くも……ドジャースファン最大の願いは“レジェンド左腕”との再契約
■ベッツ二塁固定で外野の補強必須
大谷と山本を獲得し、移籍市場を席巻しているドジャース。しかし、ドジャース専門サイト『Dodgers Nation』は「まだやるべきことが残っている。左翼手と先発投手は依然として必要なポジションであり、どちらにもオプションがある」と記し、さらなる補強を要求。ターゲットとなる選手をピックアップした。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は先日、来季からムーキー・ベッツ外野手を基本的に二塁手として起用すると明言。しかし、空白が生じた外野を現所属選手の抜擢で埋めることは簡単ではない模様。そのため、同サイトはトレードでの外野手獲得を予想し、候補としてレイズのランディ・アロザレーナの名前をあげた。
アロザレーナはメキシコ代表としてWBCにも出場。準決勝の日本戦では好守を連発し、侍ジャパンの前に立ちはだかった選手だ。特に捕球した後や安打を放った後に無言で腕を組み、“ドヤ顔”を決めるポーズは日本のファンにもインパクトを残した。
12日（日本時間13日）には自身のインスタグラムで、WBCで撮影した大谷との2ショットを投稿。特にメッセージは添えられなかったが、ファンは“匂わせ”と捉え、「ドジャースに来るのか」と反応していた。
同サイトはアロザレーナ獲得へ向けて、有望株のミゲル・バルガス内野手やマイケル・ブッシュ内野手らを交換要員と推測した上で「ドジャースとレイズは再び協力して、アロザレーナのトレードを成立させる可能性がある」と記した。
■先発ローテに左腕が1人もいない
さらに同サイトは「外野のジレンマと同様に先発ローテーションには左投手がいない」と指摘し、山本をはじめ右投手が占める先発ローテーションに左を１枚加えるよう主張した。
もちろんドジャースの左腕と言えば、大エースのクレイトン・カーショウ投手を思い浮かべるが、現在はFAとなっており、さらに左肩の手術を受けたばかり。再契約を結んだとしても、リハビリを経ての復帰は来年の夏以降と目されている。
そこで左腕の必要性を訴える同サイトが、まず名前をあげたのがジョーダン・モンゴメリー投手。レンジャーズのワールドシリーズ制覇に貢献し、FAとなった左腕について「来季のローテーションにおいて貴重な人材となる可能性がある。彼は左利きで非常に耐久力があり、レンジャーズで素晴らしいポストシーズンをまとめた」と称賛。ただ、「ポストシーズンの活躍もあり、値段が大幅に上昇している」と付け加えた。
そこでモンゴメリーより低い金額で獲得できる左腕として同サイトが注目したのが、今永昇太。「堅実な3番手か4番手のスターターとして予測されているが、モンゴメリーほど高価ではないだろう。ドジャースは年俸2000万ドル（約28億円）を下回る金額で彼と契約する可能性がある」と記した。
アロザレーナと今永が加われば、日本のファンとしては一層楽しみが増えそうだが、果たしてどうなるか。ドジャースの次の一手に注目だ。
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文●SPREAD編集部
