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ボクシングWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥は26日、有明アリーナで行われるWBA、IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦に臨む。
大会の様子は「Lemino」で生中継されており、第4試合後にはモンスター・井上が会場入りする様子が放送された。
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■「唯一あげるとしたら、経験しかない」
大会の実況を務める元WBA世界2階級王者の畑山隆則氏は、世紀の一戦を前に「階級を上げることにみんな恐怖がある。(井上は)階級を上げた試合でチャンピオンからノックアウトでタイトル獲ったと。これは相当自信になる」と選手目線を交えて解説。
「この階級で俺はやっていけるんだと、本人が実感したところでタパレスですから。タパレス可哀そうだなと思いますね」と、自信を付けた“完全体の”モンスターと対峙するタパレスに同情を寄せた。
一方、対戦相手のタパレスについても「岩佐戦を境に一気に伸びたなという感じがする」と、好評価。タパレスのここまでの戦績は37勝(19KO)3敗。3敗を喫したものの、敗戦後には大きく進化すると世界王者を分析した。しかし、タパレスが井上に上回っている点を聞かれると、畑山氏は「唯一あげるとしたら、“経験”しかない」とし、「ただ、経験と言っても、井上チャンピオンが(試合で)やってるレベルの方が凄い」と苦笑した。
2本のベルトを持つ世界王者をすべての面で凌駕すると評された井上。一体どのような試合を見せてくれるのか。大注目の一戦は、19時30分開始を予定されている。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)