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米スポーツメディア『CBS SPORTS』は2日(日本時間3日)、「2024年シーズンに向けた新年の抱負10選」と題して、記事を公開。ヤンキースやドジャースなど注目10球団が掲げる今年の抱負を代弁した。
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■先発投手陣に不安を抱えるド軍
『CBS SPORTS』がトップで取り上げたのは、大谷翔平投手と山本由伸投手を加えたドジャース。FA市場におけるトップ2を獲得したチームの抱負は「プレーオフを戦うために完全に健康なローテーションを構築する」だった。
今オフは山本とタイラー・グラスノー投手を獲得し、先発ローテーションの改善に取り組んでいるが、まだまだ不安材料は多い。記事は「オオタニは25年まで投げられず、ウォーカー・ビューラーはトミー・ジョン手術明けであり、未知数。ボビー・ミラーとエメット・シーハンはどちらも若く、実力が証明されていない。レジェンドであるクレイトン・カーショウはFAになっており、再契約を結ぶかどうか不明。いずれにせよ(11月に左肩を手術したため)復帰は夏場以降となる」などと並べ、投手陣を取り巻く状況に懸念を示した。
そのため、さらなる補強も視野に入れつつ、ローテーションを安定させ、持続させることが新年の抱負として掲げられた。
ドジャースの場合、レギュラーシーズンで圧勝してもポストシーズンで振るわないことが近年の課題となっており、24年こそはプレーオフ進出時に完全なローテーションとなっていることを、「CBS SPORTS」がチームに代わって誓った形だ。
■「取り壊す」が抱負となったエ軍
2選目はカブスで「コディ・ベリンジャーと再契約を目指す」という抱負が掲げられた。記事は「FAとなり市場に出ている主砲を確保することが、もっとも基本的なステップ」とし、チームとして再契約を目指す内容となった。
3選目以降はメッツの「ピート・アロンソ内野手と契約延長」、ヤンキースの「ブレイク・スネル投手獲得」、オリオールズの「ディラン・シース投手をトレードで獲得」などが並び、24年を通しての抱負というより、移籍か再契約か近々答えが出るものも含まれた。
大谷が去ったエンゼルスの抱負は「取り壊す」となり、他球団とは趣が異なる言葉が選ばれた。チームは大谷とマイク・トラウト外野手を擁しながら8シーズン連続の負け越しとなっており、解体的出直しが求められている。そこで記事は「オーナーのアルテ・モレノとGMのペリー・ミナシアンは徹底的な再建に着手する必要がある」と指摘し、“一度取り壊す”ことが抱負として選ばれた。
『CBS SPORTS』が各球団の決意を代弁した形だが、あながち的外れではない模様。現実的に各球団が先述の抱負に則った行動に出るか、注目だ。
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文●SPREAD編集部