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米紙『New York Post』は5日(日本時間6日)、2024年シーズンの勝利数について記事を公開。ブックメーカーの予想によれば、ドジャースが「103.5勝」でトップとなり、ブレーブス「102勝」、ヤンキース「91.5勝」と続いた。
また、米メディアのインタビューを受けたドジャースのリリーバーは大谷翔平投手、ムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手が揃う強力打線と対峙する相手投手に同情を寄せた。
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■ドジャースが勝利数トップと予想
『New York Post』は今回、ブックメーカー『Caesars Sportsbook(シーザース・スポーツブック)』の予想を参考に「2024年、全30球団の勝利数:ドジャースが膨大になる」と題して、記事を展開した。
同ブックメーカーは大谷、山本由伸投手を加えたドジャースが勝利数で全30球団中トップに立つと予想し、その数字を公開。これを受けて同紙は「誰も驚かないが、ドジャースはリーグのトップになると考えられており、シーザースは勝利数を103.5と見積もった」と紹介した。
米サイト『Sports Odds History』によれば、103.5勝という開幕前予想は1999年のヤンキース(104.5勝)に次ぐ高い数字だという。この年ヤンキースはワールドシリーズを制覇しており、今季のドジャースに対する期待の高さが現れた格好だ。
もっとも少ない勝利数となったのは、本拠地移転で揺れるアスレチックス。今季の予想勝利数は「50」で、同サイトによれば開幕前予想としては90年以降、最低の数字だという。
常勝ドジャースが例年以上に高い評価を受けている理由は、ワールドシリーズ制覇を目指して大谷や山本、タイラー・グラスノー投手ら大物を次々獲得しているから。特に大谷、ベッツ、フリーマンという3人のMVP受賞者で構成する上位打線は間違いなくメジャー屈指となる。
■4~9番のラインナップも充実
この強力ラインナップについて、ドジャースのリリーバーJ.P. ファイアライゼン投手は専門サイト『Dodgers Nation』のインタビューで「彼らに対して相手投手がどう対応するのか分からない。我々と対戦するライバルチームの健闘を祈る」とコメントした。さらに「私はドジャースに所属しているからベッツ、オオタニ、フリーマンの1~3番と対戦しないで済むのはうれしいし、4~9番相手に投げる必要がないことにもホッとしている」と笑い、MVPトリオ以外のメンバーも強力であると訴えた。パワーヒッターのマックス・マンシー内野手や新進気鋭のジェームス・アウトマン外野手らが連なる打線は切れ目がなく、相手投手からすれば確かに息を付く暇がない。
インタビューを終えた『Dodgers Nation』は、「正直に話したJ.P. ファイアライゼンを責めることはできない」と記し、ドジャース打線に向き合う投手は苦労するという発言に同意した。
ドジャースは昨季100勝を挙げており、大谷が加わったことを考慮するとブックメーカーの予想はむしろ低い設定のようにさえ映るが、果たしてどうなるか。2024年シーズンの結果が早くも待ち遠しい。
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文●SPREAD編集部