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大谷翔平投手が去り、低迷するエンゼルスに残されたもうひとりの“希望”マイク・トラウト外野手。今季8月に33歳を迎えるスーパースターをMLB公式が特集し、殿堂入りの可能性について言及した。
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■課題は健康面のみ
MLB公式は18日(日本時間19日)「トラウトは殿堂入りへ向けて飛躍できる」と題した記事を掲載。直近の故障歴に触れつつ、依然としてエリートクラスである打撃成績を紹介。将来の殿堂入りに改めて太鼓判を押した。
トラウトは過去3シーズンで4度の負傷者リスト入り、わずか237試合の出場に留まるも、その間OPS.962を記録。得点力の大きさをパーセンテージで表した指標「OPS+」では162をマーク、平均的な打者より62%も高い得点力を誇っている。通算368本塁打はメジャーリーグ歴代84位で、ジョー・ディマジオ(361本)、ジョニー・マイズ(359本)、ヨギ・ベラ(358本)ら多くの殿堂入り選手を追い越した。今季中には、歴代8人目となる通算400本塁打、200盗塁、50三塁打を達成する可能性もあると記事では述べている。
米データサイト『FanGraphs』の予測システム「Steamer(スチーマー)」では、今季のトラウトを146試合出場、打率.259、37本塁打、95打点、勝利貢献度を示す指標「WAR」をア・リーグ15位タイ、チームトップの4.2と予想した。エンゼルス打線から大谷が抜けるデメリットは計り知れないが、一方で、指名打者のポジションを独占されなくなり、トラウトを適度に休ませることができるようになる。
直近3年間でわずか9試合だった指名打者での出場が増えれば、トラウト最大の懸念点だった健康面には恩恵をもたらすだろう。明るい話題が少ないエンゼルスの中で、再び輝きを放てるか注目だ。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)