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日本代表(FIFAランキング17位)は19日、アジアカップ・グループステージ第2節でイラク代表(同63位)と対戦し、1-2で敗れた。イラクは開幕2連勝で決勝トーナメント進出が決定。勝ち点3でインドネシアと並んだ日本は第3節のインドネシア戦に勝利、または引き分けで2位通過が決まる。海外メディアも驚きを持って試合の様子を伝えた。
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■長身FWアイメンの2発に沈む
試合開始直後からイラクのパワーに押し込まれた日本。前半5分、右サイドを崩されてクロスを上げられると、GK鈴木彩艶が弾いたこぼれ球をイラクFWアイメン・フセインに頭で押し込まれて先制を許した。
前半49分にもMFアハメド・アルハッジャージのドリブルを止められず、再びペナルティーエリア右に進入されると、浮き球のパスからまたもアイメンに決められた。
0-2で折り返した日本は逆転を狙い、DF冨安健洋(アーセナル)、MF堂安律(フライブルク)、FW上田綺世(フェイエノールト)らを次々投入。イラクゴールに迫ったが、得点は後半アディショナルタイムにCKからMF遠藤航(リバプール)がヘッドで決めた1点のみ。結局1-2で敗れ、国際Aマッチの連勝は10で止まった。
第1節のベトナム戦も4-2で勝利したとはいえ、一時逆転を許す苦しい展開だったことを踏まえ、森保一監督は「(アジアのチームが)我々に対してモチベーション高くぶつかってきているということは感じている」と認めた上で、「その中でさらに相手の対策、モチベーションを打ち破っていかなければいけない」と課題を口にした。
■久保には2人がかりで徹底マーク
一方、大金星を挙げたイラクのヘスス・カサス・ガルシア監督は「完璧という試合はない。それは不可能だが、今日の試合は完璧に近かった。選手たちを誇りに思う。彼らはすべてのスペースを封じるというプランを実行してくれた」とコメントし、満足げな表情を浮かべた。
50歳の同監督はルイス・エンリケ(現パリSG監督)の下で、スペイン代表のアシスタントコーチを務めた経験を持ち、2022年11月にイラク代表監督に就任。その後、わずか2カ月でチームを35年ぶりとなるガルフカップ優勝に導いた気鋭の指揮官。
この日も日本代表選手たちの「5バックで来ると思った」という予想を覆し、4バックで真っ向勝負。さらに前節インドネシア戦では途中出場だったアイメンを先発で起用。189センチの長身1トップは制空権を掌握し、起点になるとともに2ゴールを挙げて期待に応えた。
MF久保建英(レアル・ソシエダ)には、ほぼ2人がかりの厳しいマークを徹底させ、左サイドに入ったFW南野拓実(モナコ)が中央に寄ることも織り込んで対応した。
日本代表選手たちの多くは今や欧州の第一線でプレー。スペイン出身の指揮官にとって情報収集はたやすく、“丸裸”にしていたのかもしれない。
“打倒・日本”という高いモチベーションを維持するアジアを制するのは容易ではなく、森保監督の打開策に注目が集まっている。
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文●SPREAD編集部