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MLB公式は23日(日本時間24日)、全米野球記者協会(BBWAA)による2024年度殿堂入り投票の結果を発表。通算3166安打のエイドリアン・ベルトレ、首位打者3度の名捕手ジョー・マウアー、元ロッキーズの強打者トッド・ヘルトンの3名が選出された。
マリナーズで会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチローは、「現役引退後5年」という条件をクリアする2025年度から投票対象に。ヤンキース時代に同僚だったエース左腕C.C.サバシアとともに“一発選出”が確実視されている。
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■マリナーズ同僚“キング”ヘルナンデスは苦戦か
イチローは、2001年にポスティングシステムでマリナーズへ入団。メジャー1年目で打率.350、242安打、56盗塁でア・リーグMVPに選出されると、04年には歴代シーズン最多安打記録となる262安打をマーク。2度の首位打者に10年連続の200本安打、ゴールドグラブ賞、オールスター出場と数々の金字塔を打ち立て、メジャー通算19年間で3089安打を記録した。
MLB公式が「来季の殿堂入り候補」として特集記事を組み、真っ先にその名が挙がるなど、“高き門”として知られる世界最高峰の栄誉に初年度から名を連ねると見られている。24日(同25日)には、米野球データ分析会社『Codify』の公式X(旧ツイッター)が「1年早いとは思いますが、鈴木一朗さん野球殿堂入りおめでとうございます」と盛大な“フライング投稿”をし、話題を呼んだ。
そして、イチローとヤンキース時代に同僚だった左腕サバシアも“一発選出”の有力候補に。サバシアはかねてから大谷翔平投手の大ファンであると公言しており、近年では歯に衣着せぬ発言が人気となっている。
そのほかでは、マリナーズ時代のエース右腕“キング”ことフェリックス・ヘルナンデスも2025年から投票対象に。こちらはデビューから11シーズン(2005~15年)は球界トップクラスの投手だったが、その後は苦労続きのキャリアを過ごした。殿堂入りまでには年月を要すると見られている。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)