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PGAツアー第4戦「ファーマーズ・インシュランス・オープン」(トーリーパインズGCノースコース・サウスコース/カリフォルニア州/7258・7765ヤード、いずれもパー72)は24日(日本時間25日)、第1ラウンドが行われ、久常涼が7アンダー、2位タイ。松山英樹が6アンダー、4位タイ。蝉川泰果は1アンダー、72位タイでホールアウトした。
予選ラウンドではノースCとサウスCの2コースを使う本大会。日本選手の初日の結果を見ると、ノースCを回った久常と松山は好発進となったが、サウスCを回った蝉川は出遅れてしまったように見える。
しかしサウスCの難易度を考えると決してそのようなことはなく、むしろ蝉川の1アンダーは大健闘と言える。
◆久常涼のスイングに学ぶ、飛んで曲がらないドライバーショットの仕方
■ツアーの中でも屈指の難易度を誇るサウスコース
トーリーパインズGCのサウスCは例年難易度が非常に高く、スコアが伸びにくい。昨年のコース別難易度を見ると、サウスCは全59コース中4番目にタフなコースとなっていた。
難しさは今年も変わっておらず、第1ラウンドのノースCとサウスCの平均ストロークを比較すると、ノースCはパー72に対して69.71(-2.29)。一方でサウスCは71.94(-0.06)となっており、ノースCより平均で2.03ストロークも難しい。またノースCをラウンドした78人のうち、アンダーパーで回ってきた選手は58人と半数以上がスコアを伸ばしたが、サウスCでは31人のみ。各コースを回った78人のスコアを合計すると、ノースCは合計179アンダーなのに対しサウスCはわずか3アンダー。サウスCはトッププロでも苦戦していたことがわかる。
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トーリーパインズGCサウスCとノースCの比較(第1ラウンド)
そんな難しいコースで第1ラウンドをプレーした蝉川は、1イーグル、1バーディ、2ボギーの1アンダー。スタッツを見てもSG:オフ・ザ・ティは0.922(10位)、SG:トータル0.962(25位タイ)と上位の成績を残し、得意とするドライバーは平均飛距離300.90ヤード、フェアウェイキープ率71.43%と安定した。それでもアイアンやパットは惜しいミスもあり、修正すればまだまだスコアを伸ばせそうな状況だ。
昨年同トーナメントに出場した際は、サウスCで初日「74」、3日目「72」、4日目「79」と叩いていただけに、今日の1アンダーは蝉川にとって自信に繋がる結果となっただろう。
明日の第2ラウンドは伸ばし合いが予想されるノースC。得意の“タイガ”チャージで上位進出なるか注目だ。
◆トップ5入りまで“あと4つ” 久常涼が賞金総額約29億円のビッグトーナメントへ出場できる可能性
◆久常涼は初日「65」 “FWキープ率85.71%”得意のドライバーで流れ引き寄せスタートダッシュに成功
◆飛距離1位のローリー・マキロイはヘッドスピード“7位” 米ツアー選手のデータに見る飛ばしの要素とは
(G.Tsukamoto/SPREAD編集部)