平野美宇、進境著しい赤江夏星に敗れベスト4ならず　伊藤美誠との争い制しパリ五輪シングルス代表は確実【全日本卓球】

東京体育館にて開催中の「2024年全日本卓球選手権大会」は27日、女子シングルスの準々決勝が行われ、平野美宇は赤江夏星と対戦。ゲームカウント3－4で敗れ、準決勝進出を逃した。

■伊藤とのパリ争いには終止符

前日は気持ちの入ったプレーで連勝を飾り、大藤沙月とのラウンド16では圧巻のストレート勝ち。伊藤美誠が敗れたためパリ五輪のシングルス代表入りを確実に。Tリーグでも活躍が目立ち、進境著しい赤江との準決勝を目指した戦いとなった。

第1ゲームの入りは平野が優位に立ち、両ハンドによる攻めやサービスでポイントを重ねる。赤江の逆を突くチキータが決まるなど、平野の冷静な試合運びが光り、11－3で先手を取る。

第2ゲームは赤江が長短織り交ぜたサービスで打開を図り、平野は鋭い反応で対抗する展開に。赤江もリズムをつかみ始め、鋭いチキータなどで得点を重ねる。平野は5－11でこのゲームを奪われる

第3ゲームも赤江に主導権を握られた平野だが、一度は6－6の同点に追いつく。しかし、赤江の巧みなレシーブやサービスに押し込まれ、6－11で逆転される。

第4ゲームも赤江がサービスからの強打で押し込む展開が続く。平野はバックやサービスで粘り強く得点を重ね、一度は形勢を逆転。赤江の粘りにもあい、デュースに入ったゲームは互いに譲らない。最後は平野のチキータが決まり16－14で重要なゲームを奪う。

第5ゲームは赤江が序盤に5連続ポイント。平野は鋭い出足を見せる相手に手を焼き、攻め急ぐ場面も見られる。最後はサービスをミスし、4－11で王手をかけられる。

第6ゲーム、平野が徐々に落ち着きを取り戻し、中盤以降にポイントを重ねる。鋭い予測で対応する赤江の反撃を食い止め、11－4でフルゲームに持ち込む。

第7ゲームも互いに点を奪い合うなか、平野がラリー戦で強さを発揮。しかし、6－3でリードしたなか赤江がタイムアウト、一気に6－7で逆転される。平野もタイムアウトで流れを引き戻し9－9に。しかし、最後はエッジボールで赤江がポイント。平野は9－11で敗れた。

パリ五輪をかけた戦いに終止符をうった平野だが、優勝には届かなかった。

（Y.Imoto／SPREAD編集部）