先週から第1回阪神がスタート。芝レースでは3歳トライアルやGI・大阪杯が開催され、有力ジョッキーが集結する。ダート戦でもトップジョッキーが跨るシーンが増えるわけだが、一方でその分妙味がアップする騎手も存在する。
ここでは阪神のダートレースにおいて、単勝回収値「100」。つまり、ベタ買いでもプラス収支となったジョッキーたちを紹介する。
◆「阪神ならルメール以外で」 単回収値100超の“ベタ買い”ジョッキー【馬券攻略コラム#009】
■芝もダートも妙味十分な吉田隼J
2021～23年のダートレースを対象に、50鞍以上の騎乗があり、10勝以上を挙げて、単勝回収値「100」を超えた騎手は以下の通り。
吉田隼人【32.23.23.150】└単14.0／連24.1／複34.2／値139
国分恭介【18.14.19.218】└単6.7／連11.9／複19.0／値137
岩田康誠【31.18.19.190】└単12.0／連19.0／複26.4／値102
藤岡佑介【17.20.18.149】└単8.3／連18.1／複27.0／値101
C.デムーロ【17.5.4.32】└単29.3／連37.9／複44.8／値101
もっとも注目したいのが、勝ち星も多く単回収値139を誇る吉田隼人騎手。複勝率も34.2％をマークし、複回収値103と優秀だ。美浦所属ながらも主な活動は関西としている同騎手は、2023年も阪神が最多11勝、次点が中京9勝という成績だった。芝でも単回収値140をマークするが、ダートの勝率は芝の倍。32勝のうち27勝が逃げ先行馬で、ダート戦らしく「前付けできる馬」が理想だ。
吉田隼に勝利数、勝率ともに並びかけるのが岩田康誠騎手。狙いは1800m戦で【15.7.7.67】勝率15.6％、単回収値163。先行馬はもちろんだが、後方、マクリ競馬でもきっちり持ってくるのが特徴。当日上がり3Fが6位以下だった馬は【0.0.0.45】と全滅だが、5位以内の末脚を使えた際は【15.7.7.20】勝率30.6％をマーク。過去に「速い上がりを使えていたような馬」に騎乗するときは要チェックだ。
意外なのは国分恭介騎手だろうか。どの距離、どのクラスでも穴を開けており、掴みどころが難しいが、吉田隼と同じように「前付けできるとき」が狙い。逃げた際は【6.3.4.10】勝率26.1％、単回収値1020と脅威の数字を叩き出す。逃げたことのない馬でも果敢にハナに立つことが多いため、大穴を開けやすい。脚抜きのいい馬場になれば先行意識も強まるため、一発に警戒してみると馬券的にはおもしろいかもしれない。
◆【弥生賞2024予想】「シンエンペラーvs.ダノンエアズロックの2強か」出走予定・枠順、予想オッズ、過去10年データ・傾向
◆【弥生賞2024予想／前走ローテ】ルメールJ騎乗馬に「0.1.1.23」 シンエンペラー“馬券内率100％”合致も付け入る隙あり
◆「トリッキーな中山巧者はだれだ」 単回収値100超の“ベタ買い”ジョッキー【馬券攻略コラム#008】
（Asuka.F／SPREAD編集部）
