ドジャースの大谷翔平投手は3日（日本時間4日）、本拠地でのジャイアンツ戦に「2番DH」でスタメン出場し、第4打席に移籍後初アーチとなる今季1号を放った。開幕から40打席本塁打が出ていなかったが、ようやく待望の1発が飛び出し「何とか1本出て良かった」と本人も安堵の表情を浮かべた。この日は本塁打を含めて4打数2安打1打点と活躍し、チームの勝利（5－4）に貢献した。米複数メディアが伝えている。
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■チームメートがひまわりの種で祝福
開幕から41打席目、待望の瞬間がついに訪れた。大谷の第4打席。3番手左腕テーラー・ロジャース投手の速球を捉えると、打球はグングン伸びて右中間席へ。今季1号は打球速度105.6マイル（約169・9キロ）、飛距離430フィート（約131メートル）を記録した。
大谷は総立ちとなったファンからの大声援を受け、喜びをかみしめるようにダイヤモンドを1周。ベンチに戻るとチームメートからひまわりの種を投げつけられ、祝福された。
試合後のインタビューでは「ロバーツ監督から、自分らしくいればそれでいいんだよと声をかけられ、気持ちが楽になった」と明かし、「なかなか調子が上がらず焦りもあったが、何とか1本出て良かった」と本音も漏らした。
そのロバーツ監督は試合後、「（大谷に1本出て）ホッとしたのは確か」と安堵しつつ、「人間というのはフィールド上であれ、フィールド外であれ、逆境に立たされて初めて、その人の本当の姿が分かる」と前置きした上で、「ショウヘイは何事にも動じない。彼は本当にそうだ。私たちが期待しているような成績は残せていないかもしれないが、彼の態度や毎日練習に取り組む姿は、仕事とそれ以外の部分をうまく切り分けている」と指摘。違法賭博問題で水谷一平通訳が解雇された影響を乗り越え、プロフェッショナルな態度を貫いていることを示唆した。
■「肩の荷が下り、安堵の表情が見られた」
チームメートのミゲル・ロハス内野手も大谷を祝福。「肩の荷が下りて、彼の安堵の表情を見ることができたのは良かった。ショウヘイはプロフェッショナルであり、（練習、試合、取材対応など）すべてに対応するために、毎日一生懸命働いている。我々はショウヘイに多くのことを求めてしまうが、彼にはリラックスして野球をしてほしい」と話した。
記念すべきドジャース1号のホームランボールは、右中間席にいたファンがキャッチしたが、無事に大谷の手元に戻って来たという。「ファンの人と話して、頂けるということだった。私にとってはすごく特別なボールなので、ありがたいと思う」と話し、戻してくれたお礼として、帽子2つとバット1本、そしてサイン入りボールをそのファンに贈ったという。
「結果的に5－4で勝った。後半のいいところで1本打てたっていうのは良かったし、私だけじゃなくて、やはりオフェンス全体で相手にプレッシャーをかけ続けていたのが良かったと思う」と振り返った大谷。チームの勝利に貢献し、いよいよ本格的にエンジンがかかりそうだ。
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（SPREAD編集部）
