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ドジャースの大谷翔平投手が10日(日本時間11日)、敵地でのツインズ戦に「2番DH」で先発出場し、3打数1安打1四球だった。連続試合安打を7に伸ばし、打率は.333。試合は3-2でツインズが勝利した。この試合では大谷を本塁でアウトにしたツインズの中継プレーに称賛が集まっている。
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■大谷マニアもお手上げ「ロケット送球でアウトにした」
7回1死一塁で迎えた大谷の第4打席。二ゴロとなったが、併殺崩れで一塁に残った。そして、続く3番フレディ・フリーマン内野手が右翼線へ二塁打を放つと、大谷は快足を飛ばして一気にホームを狙った。
しかし、ここでツインズが完璧な中継プレーを発動。ボールは右翼のアレックス・キリロフ外野手から遊撃のカルロス・コレア内野手へ渡り、最後はクリスチャン・バスケス捕手が滑り込んで来た大谷にタッチした。際どいタイミングだったが、判定はセーフ。しかし、ツインズ側がリプレー検証を要求し、アウトに覆った。
MLB公式のサラ・ラングス記者によると、今回のコレアの返球は92.2マイル(約148.4キロ)を記録したが、この数字は2015年の計測以降、ツインズ内野手の返球スピードとしては球団史上2位タイだという。さらに「1位も22年9月20日(同21日)にコレアがマークした93.5マイル(約150.4キロ)」と紹介した。
“大谷マニア”で知られるアナリストのベン・バーランダー氏もこの中継プレーを絶賛。自身のX(旧ツイッター)を更新し、「ツインズによる信じられないようなリレー。コレアの完全なロケット送球で、ショウヘイをわずかの差でアウトにした」と記し、実際の映像とともに投稿した。
■同僚称賛「コレアはメジャーでもっとも強肩の遊撃手」
コレアの強肩が大谷の本塁生還を阻止したことは間違いないが、ファンを驚かせたのは右翼手キリロフからの中継に二塁を守るエドゥアルド・フリエン内野手ではなく、遊撃手のコレアが入った点。右翼線の打球でカットに入るのは通常二塁手で、遊撃手が入るのは珍しい。
このプレーについて、右翼のキリロフは「カルロス(コレア)が素晴らしい強肩だということは分かっているので、それを生かすために彼へ投げ返すことだけを考えていた」と話せば、コレアも「もし、(二塁手の)フリエンがもっと強肩だったら、彼に本塁への返球を託すだろう。それが、私が彼にいつも言っていることだよ」と笑った。
そして、中継役をコレアに譲った形のフリエンは「クレイジーだったね」と笑顔を浮かべると、「彼は外野からボールを受け取ると、ただ一直線に本塁へ投げた。彼はたぶんメジャーでもっとも優れた肩を持つショートストップだろうね」と振り返った。
遊撃手のコレアがカットに入り、フリエンが二塁のベースカバーに入るプレーは春季キャンプから練習して来たそうで、大谷をアウトにしたことも練習の賜物と言えそうだ。
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