ドジャース大谷翔平投手の元通訳で、銀行詐欺容疑で訴追された水原一平容疑者が12日（日本時間13日）、米ロサンゼルス市内にある連邦地裁に出廷。その後、保釈保証金2万5000ドル（382万5000円）を支払い、保釈された。また、5月9日（同5月10日）に罪状認否に臨むことになった。米複数メディアが伝えている。
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■ギャンブルとの関係断絶が条件
水原容疑者はこの日、上下黒のスーツに白いシャツという姿で法廷に現れた。シャツのボタンは一番上まで締められ、ノーネクタイ。落ち着いた様子だったが、両足は金属製の足かせで拘束されており、歩きにくそうに入廷したという。
罪状認否は行われず、審問後は保釈金2万5000ドル（約382万円）を収めて保釈された。保釈の条件として、今後は一切のギャンブルをしないこと、ギャンブル施設にも入らないこと、パスポートを返納してカリフォルニア州中部地区に留まることなどが命じられた。そのほか、大谷をはじめ被害者や関係者といかなる形でも接触することが禁止され、ギャンブル依存症のプログラムを受けることも条件に付いた。
審問の間、水原容疑者が声を発したのは、連邦判事から「保釈の条件を理解しているか」などと問われた際に、「イエス」と応じるのみだったという。
■次回は5月10日に罪状認否へ
その後、水原容疑者の弁護士であるマイケル・フリードマン氏が声明を発表。「本日、ミズハラ氏が自ら出頭し、政府との合意に基づき保釈金を支払って保釈されました。同氏は引き続き法的プロセスに協力しており、この事件をできるだけ早く解決し、責任を取ることができるよう政府と合意に達することを望んでいます」とコメント。
また、「接触禁止」となった大谷に対しては「ミズハラ氏はオオタニ氏、ドジャース、MLB、そして、自身の家族に謝罪したいと考えています」とした。そして「法廷で述べたように、彼はギャンブル依存症の治療を受けることを望んでいます。現時点ではこれ以上のコメントはありませんが、法的手続きが進むにつれて、ミズハラ氏はさらにコメントを提供する予定です」と結んだ。
地裁前には多くのメディアが集まったが、会見はなく、声明文のみだった。次回は5月9日（同10日）に罪状認否に臨む予定となっている。
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