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第84回皐月賞(14日/GI、中山芝2000m)には、ホープフルS勝ち馬で紅一点、グレード制導入以降、牝馬による歴史的Vに挑むレガレイラ、朝日杯FS勝ち馬ジャンタルマンタル、共同通信杯勝ち馬ジャスティンミラノ、弥生賞勝ち馬コスモキュランダ、ホープフルS&弥生賞2着シンエンペラーらが出走予定。
ここでは「皐月賞2024」の出走予定馬、優先出走権・賞金・抽選・除外の出走ボーダーライン、過去10年データ、過去傾向、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」を随時更新する。
【まとめ】「皐月賞2024」大口投票パトロール「シンエンペラーの複勝に“320万円”か 土曜午前から大口ラッシュ」
■「皐月賞2024」出走馬・予想オッズ
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枠順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 予想人気 | 厩舎 | 1 | 1 | サンライズジパング | 牡3 | 57.0 | 菅原明良 | 38.4 | 13 | 栗東・音無秀孝 | 1 | 2 | メイショウタバル | 牡3 | 57.0 | 浜中俊 | 7.1 | 3 | 栗東・石橋守 | 2 | 3 | エコロヴァルツ | 牡3 | 57.0 | 武豊 | 32.8 | 10 | 栗東・牧浦充徳 | 2 | 4 | シリウスコルト | 牡3 | 57.0 | 三浦皇成 | 109.9 | 14 | 美浦・宗像義忠 | 3 | 5 | ミスタージーティー | 牡3 | 57.0 | 藤岡佑介 | 16.6 | 8 | 栗東・矢作芳人 | 3 | 6 | アレグロブリランテ | 牡3 | 57.0 | 横山和生 | 202.1 | 18 | 美浦・上原佑紀 | 4 | 7 | ルカランフィースト | 牡3 | 57.0 | 松山弘平 | 188.2 | 16 | 美浦・鹿戸雄一 | 4 | 8 | ジャンタルマンタル | 牡3 | 57.0 | 川田将雅 | 9.0 | 5 | 栗東・高野友和 | 5 | 9 | アーバンシック | 牡3 | 57.0 | 横山武史 | 15.0 | 7 | 美浦・武井亮 | 5 | 10 | レガレイラ | 牝3 | 55.0 | 北村宏司 | 3.6 | 1 | 美浦・木村哲也 | 6 | 11 | ホウオウプロサンゲ | 牡3 | 57.0 | 菱田裕二 | 196.2 | 17 | 栗東・矢作芳人 | 6 | 12 | コスモキュランダ | 牡3 | 57.0 | J.モレイラ | 16.6 | 9 | 美浦・加藤士津八 | 7 | 13 | ジャスティンミラノ | 牡3 | 57.0 | 戸崎圭太 | 5.0 | 2 | 栗東・友道康夫 | 7 | 14 | シンエンペラー | 牡3 | 57.0 | 坂井瑠星 | 7.6 | 4 | 栗東・矢作芳人 | 7 | 15 | サンライズアース | 牡3 | 57.0 | M.デムーロ | 36.6 | 12 | 栗東・石坂公一 | 8 | 16 | ダノンデサイル | 牡3 | 57.0 | 横山典弘 | 34.3 | 11 | 栗東・安田翔伍 | 8 | 17 | ビザンチンドリーム | 牡3 | 57.0 | B.ムルザバエフ | 14.9 | 6 | 栗東・坂口智康 | 8 | 18 | ウォーターリヒト | 牡3 | 57.0 | 幸英明 | 136.6 | 15 | 栗東・河内洋 |
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◆【皐月賞2024予想/前日オッズ】単勝3.9倍以下なら“馬券内率58.8%” レガレイラは安定軸か 「複回収値174」の外枠伏兵に警戒
※オッズは、前日最終オッズを掲載しています。※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
■「皐月賞2024」追い切り
追い切り評価:レガレイラ
【最終追い切り】気合い注入は1週前で完了しており、レース当週はテンション面を考慮し助手騎乗でウッド併せ馬。序盤から集中しきった雰囲気で前を行く馬をロックオンすると、直線ではまったくの馬なりながら気持ちをしっかり乗せ、自然体でスッと切れて半馬身の先着とした。
◆詳細記事はコチラ【皐月賞2024予想/追い切り診断】レガレイラは「非の打ちどころなし」 センスと脚力で秀でた“大器”に太鼓判 その評価は?
追い切り評価:アーバンシック
【最終追い切り】レース当週も1週前と同様に横山武騎手が騎乗し、ウッドで先行2頭を外からマクる3頭併せ。スムーズなコーナーワークから、脚をグッと溜めた状態で直線に正対する。そこから促されると猛然と脚を伸ばし、2頭をねじ伏せて最先着を果たした。1週前と比較し、一気に素軽さがアップした感がある。
◆詳細記事はコチラ【皐月賞2024予想/追い切り診断】アーバンシック、弱点改善でGI舞台も勝ち負けムード その評価は?
追い切り評価:ジャスティンミラノ
【最終追い切り】輸送を控えたレース当週は息を整える程度。坂路単走で流された。緩いペースでも力まずにまとまりのあるフォームで登坂し、ラストは馬なりのまま重心を沈めて加速できていた。大きな跳びを支える体幹がしっかりしている、ブレの少ないフォームに好感。
◆詳細記事はコチラ【皐月賞2024予想/追い切り診断】ジャスティンミラノ、先を見据えた稽古に「ここで躓く危険性もはらんでいる」 その評価は?
■「皐月賞2024」過去10年データ
前走ローテ
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「過去10年]皐月賞2024の前走ローテ
過去10年のうち7回は、前走2着以内の馬が3着までを独占。昨年も前走1着馬がワンツースリーだった。勝ち馬に限ると「前走・連対」が絶対条件となっている。最多5勝の前走・共同通信杯組は2022年ジオグリフ、21年エフフォーリアが優勝。昨年もファントムシーフが3着に入った。今年の該当馬は…
◆詳細記事はコチラ⇒【皐月賞2024予想/前走ローテ】共同通信杯組が中心も、過去「106万馬券」演出の“単回収値320”該当馬が狙い目か
血統傾向
◆詳細記事はコチラ⇒【2024皐月賞/血統予想】想定10人気以下に単勝回収値「180」 名門厩舎の良血馬に”高配当の使者”への期待
過去5年、中山芝2000mの最多31勝は【26.26.19.121】のディープインパクト。皐月賞をコントレイルが制しているように適性は申し分ない。以下、【20.18.15.135】のハーツクライ、【14.13.13.80】のエピファネイア、【14.11.15.128】のハービンジャーが同じ勝ち星で並んでおり、【13.10.16.119】の……
人気・配当傾向
◆詳細記事はコチラ⇒【皐月賞2024予想/高配当メソッド】2017年は1人気の牝馬凡走で3連単“100万馬券”の特大ホームラン 桜花賞よりも波乱含み
過去10年において、1番人気が【2.1.3.4】で、2020年のコントレイル以降連敗中だが、単勝オッズ2.9倍以下なら【2.0.1.1】勝率50.0%、複勝率75.0%と信頼できる。3.0倍以上【0.1.2.3】のうち、好走できた年を見てみると、いずれも1番人気が3倍台、2番人気が5倍台をつけていた。逆に凡走した年は……
枠順データ・傾向
◆詳細記事はコチラ⇒【皐月賞2024予想/枠順】ジャンタルマンタルは「馬券内率54.5%」の好枠 フルゲートなら外めの枠に“妙味”アリ
過去10年、最多の3勝を挙げるのは1枠【3.0.0.16】勝率15.8%で、後に3冠を制したコントレイルや昨年のソールオリエンス、2014年のイスラボニータによるもの。いずれも2番人気以内で、その成績は【3.0.0.4】と、人気面を考慮すると必ずしも良い枠とは言えない……
■「皐月賞2024」全頭診断
◆詳細記事はコチラ⇒【皐月賞2024予想/全頭診断】馬券妙味は「2.1.0.0」の想定10人気以下 牝馬レガレイラの評価は
・7枠14番 シンエンペラー東京、京都、中山と条件不問で連対率100%を誇る馬。その安定感には目を見張るものがあるが、3-4コーナー付近で激しく手が動くシーンが目立つように本質的には小回りが合っているとは思えない。個人的には東京でこそ狙いたいタイプ。ここは評価を下げ、次走想定される日本ダービーで大きく評価を上げる選択肢も考えたい1頭だ。
■「皐月賞2024」軸馬/穴馬予想コラム
危険な人気馬:レガレイラ
詳細記事はこちら⇒◆【皐月賞2024予想/危険な人気馬】前走快勝の有力馬は“消し” 馬券内率「7割→1割未満」へダウンの大誤算
まず、大きな懸念は主戦のC.ルメールが騎乗できない点。前走も幼さがある中で、鞍上の好プレーによる好結果が引き出された印象。ホープフルSでは、史上初の扉をこじ開けたが、歴史と伝統の皐月賞と新興GIとでは、重みが違う。今年は骨っぽい牡馬が名を連ねており、決してレガレイラが抜けた存在ではないはず。桜花賞へは目もくれず、クラシックへ自信の参戦となったが、主戦が騎乗できなくなった点は誤算。
データ攻略
◆詳細記事はコチラ⇒【皐月賞2024予想/データ攻略】レガレイラとシンエンペラーの「75 or 0%」 ホープフルS上位2頭の評価が真っ二つ
牝馬にして牡馬混合のGI・ホープフルSを勝利。性別の枠を超えて世代の頂点に立ったのがレガレイラだ。C.ルメール騎手から乗り替わりのアクシデントはあるものの、北村宏司騎手は……
◆詳細記事はコチラ⇒【皐月賞2024予想/データ攻略】人気盲点に「2.0.1.0」 ダービーで“馬券内鉄板級”の逸材が一冠目奪取へ
新馬戦後に臨んだ一戦でGI馬ジャンタルマンタルを下した前走共同通信杯。上がり3F32秒6と、東京向きの瞬発力を存分に発揮したのがジャスティンミラノだ。ドゥラメンテやエフフォーリア、ジオグリフなど数多くの勝ち馬を輩出する共同通信杯組。その傾向は……
穴ライズ「爆発力は世代屈指、エンジン全開なら人気馬ぶっこ抜きも」
器用な馬ではなく、長い直線で持ち味が活きるタイプ。本質的に小回りの中山向きとは言えないが、今回は持久力戦に持ち込みたい馬が多く、差しも決まる展開になると予想。エンジン全開なら人気馬ぶっこ抜きのシーンまで考えておきたい。
◆詳細記事はコチラ⇒【皐月賞2024予想/穴馬アナライズvol.1】「爆発力は世代屈指、エンジン全開なら人気馬ぶっこ抜きも」 想定“6人気”前後の刺客
穴ライズ「良馬場でさらにパフォーマンス上昇の可能性も、この人気なら押さえたい」
重馬場の前走で圧勝していることから道悪巧者と思われがちだが、コーナーでノメっていたように、本質的には苦手なタイプ。つまり良馬場でさらにパフォーマンスが上昇する可能性がある。人気も手ごろで、配当妙味も十分。要警戒の1頭だ。
◆詳細記事はコチラ⇒【皐月賞2024予想/穴馬アナライズvol.2】「良馬場でさらにパフォーマンス上昇の可能性も、この人気なら押さえたい」 単勝オッズ“30倍台”で妙味たっぷり
穴ライズ「実績と人気が釣り合っていない感あり、スムーズなら上位進出も」
これまでシンエンペラーやメイショウタバルといった重賞ウイナーと戦ってきた経験値は魅力。実績と人気が釣り合っていない感あり、スムーズなら上位進出も。
◆詳細記事はコチラ⇒◆【皐月賞2024予想/穴馬アナライズvol.3】「実績と人気が釣り合っていない感あり、スムーズなら上位進出も」 想定“10人気”以下の爆穴
■「皐月賞2024」レース概要
開催日:2024年4月14日(日)15時40分3回中山8日目 11R第84回 皐月賞(GI)
施行条件:芝右2000m3歳オープン/牡・牝/国際/馬齢
賞金:1着 2億円2着 8000万円3着 5000万円4着 3000万円5着 2000万円
■「皐月賞2024」中山芝2000mコース解説
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中山芝2000mのコース図
直線入口からスタートして内回りコースを1周、ホームストレッチを2回走る。コーナー4つでローカル競馬場の芝2000メートルと類似した形態だが、最大の違いはゴール前に急勾配の上り坂。スタート地点から1コーナーまで坂を上りながらポジション争いをする形になる。1コーナー半ばで最高点に達した後は、向正面にかけて下る。残り600メートル標識は3コーナー付近。スピードに乗ったまま小回りコーナーを走るため、馬群が膨らみやすく、外の馬は距離ロスが大きくなる。最後の直線は310メートルと長くないが、先行馬は序盤に脚を使うと再度の急坂で脚色が鈍り、差し馬の餌食になる。坂に負けないパワーと器用な脚が双方が要求されるタフなコース。
■「皐月賞2024」過去プレーバック
2023年 ソールオリエンス
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 1 | 1 | ソールオリエンス | 牡3 | 57.0 | 横山武史 | 2:00.6 | 35.5 | 2 | 2着 | 7 | 14 | タスティエーラ | 牡3 | 57.0 | 松山弘平 | 1.1/4 | 36.6 | 5 | 3着 | 4 | 7 | ファントムシーフ | 牡3 | 57.0 | C.ルメール | 1.3/4 | 36.4 | 1 |
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重馬場で行われたレースを制したのはソールオリエンス。道中は後方を追走していたが、1000メートル通過は58秒5のHペース。直線では内から外まで大きく広がっての追い比べとなったが、大外から豪脚を発揮。みるみる前の馬たちを交わし去り、最後は抜け出していたタスティエーラも差し切って、3連勝で無敗のまま第一冠を手にしたのだった。
2022年 ジオグリフ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 7 | 14 | ジオグリフ | 牡3 | 57.0 | 福永祐一 | 1:59.7 | 34.3 | 5 | 2着 | 8 | 18 | イクイノックス | 牡3 | 57.0 | C.ルメール | 1 | 34.6 | 3 | 3着 | 6 | 12 | ドウデュース | 牡3 | 55.0 | 武豊 | 1.1/4 | 33.8 | 1 |
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2歳王者で1番人気に推されたドウデュースは後方から伸び切れず3着と敗れた中、勝ったのは5番人気のジオグリフ。道中は好位5番手を追走し、直線は外からラストスパート。一旦は抜け出したイクイノックスをラスト50メートルで交わし、さらに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たしたのだった。
2021年 エフフォーリア
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 4 | 7 | エフフォーリア | 牡3 | 57.0 | 横山武史 | 2:00.6 | 36.7 | 2 | 2着 | 7 | 13 | タイトルホルダー | 牡3 | 57.0 | 田辺裕信 | 3 | 37.5 | 8 | 3着 | 2 | 3 | ステラヴェローチェ | 牡3 | 57.0 | 吉田隼人 | クビ | 36.7 | 6 |
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勝ったのは新馬、百日草特別、共同通信杯とデビューから3連勝したエフフォーリア。1000メートル通過は60秒3の平均ペースの中、好位内の4番手を追走。3コーナー過ぎで弥生賞を逃げ切ったタイトルホルダーが先頭を奪うと、最内を突いて直線へ。そこから一気のスパートで3馬身差の圧勝でのクラシック第一冠制覇だった。
監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長