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ドジャースの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)の試合前で、ナ・リーグトップの打率.355、54安打、14二塁打、OPS1.103と打撃ランキングを席巻。本塁打も11本でリーグ2位と、相変わらずの長打力に加えて確実性も上がっている。
年々凄みを増す打撃に弱点はないのか。ここでは今季の球種別打率にフォーカスしてみる。
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■フォーシームは得意球種に
MLB公式のデータページ『Baseball Savant』で、大谷の今季の球種別打率を掘り下げてみる。近年得意にしているフォーシームでは11本塁打中4本を記録し、打率.357と好成績。1度目のMVPを受賞した2021年には.164と苦戦した「95マイル(約152.8キロ)以上のフォーシーム」も、昨季は.350まで改善。今季も21打数7安打2本塁打、打率.333と結果を残しており、メジャーリーグの剛速球には完全に適応したと見ていいだろう。
そのほかの球種では、シンカーが.417(24打数10安打)、チェンジアップが.467(15打数7安打)、カーブ.625(8打数5安打)、スプリット.300(10打数3安打)、昨季.219と振るわなかった苦手のスライダーも.370(27打数10安打)と克服の兆しが見えている。ここまで唯一結果が出ていないのがカットボールの打率.176だが、直近2年間では.370以上の好成績を残しているため、今後の巻き返しには十分期待できる。
過去毎年20%を超えていた、打席数に対する三振割合も18.9%まで改善。長打を量産しながらも、より正確な打撃へと進化を続けている大谷。「今が全盛期」と思わせるようなパフォーマンスを毎年更新していく姿には、ただただ驚かされるばかりだ。
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