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米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』は19日(日本時間20日)、「30球団の投手陣ランキング」という見出しを掲げ、記事を公開した。現時点で投手陣を評価し、ランキング化した。大谷翔平投手、山本由伸投手が所属するドジャースは6位に入ったが、これまではベスト5以内が常連だったため、負傷者続出が響いたものと思われる。
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■山本由伸に続きビューラーも離脱
ドジャースのチーム防御率は3.40で全体4位。悪くない数字だが、『ブリーチャー・レポート』は、今回発表の「投手陣ランキング」で全体6位とした。
同メディアは「もともとクレイトン・カーショーやダスティン・メイが離脱している上に、先日はヨシノブ・ヤマモトも右肩腱板の損傷で負傷者リスト(IL)入りした」と現状を説明。さらに同日にはウォーカー・ビューラー投手も右股関節炎症のため負傷者リスト(IL)入り。これで現在IL入りしている14人のうち12人が投手という異常事態に見舞われている。
これまでドジャースは同ランキングでトップ5以内を維持していたが、こうした状況を受けて順位を下げざるを得なかったようだ。
記事は「タイラー・グラスノーはこのまま持ちこたえることができるのか? カーショーは戻って来ても力を発揮できるのか? このローテーションの能力は非常に高いが、健康状態については疑問符が多過ぎる。このため、これ以上の成績アップは望めないだろう」とした。その上で「アンドリュー・フリードマン編成本部長は、今後大きな補強を行う必要があるだろう」と今後の見通しを記した。
■ランドン・ナックがローテ入りか
山本、ビューラーが抜けたため、ドジャースは先発ローテを組むのに四苦八苦。グラスノー、ジェームズ・パクストン、ボビー・ミラー、ギャビン・ストーンに加え、今季4試合に先発しているランドン・ナックのローテ入りや、ブルペンデーの採用も検討することになる。
米複数メディアの話をまとめると、ドジャースがトレード市場で狙う投手候補としては、ホワイトソックスのギャレット・クロシェ、マイケル・コペック、マーリンズのクローザー、タナー・スコットの名前が挙がっているという。
投手陣に離脱者が多数出ているため、予想されていた外野手や遊撃手の補強は優先順位が下がり、メインターゲットは投手に移行していく可能性がある。トレード期限は7月末。今夏が補強のラストチャンスとなるため、球団が大きな取引に臨んだとしても不思議ではない。
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