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ドジャースの大谷翔平投手は、19日(日本時間20日)、敵地でのロッキーズ戦に「1番DH」で先発出場。5打数2安打3打点と活躍し、打率は.317となった。試合は7-6 でロッキーズがサヨナラ勝ち。バド・ブラック監督や救援右腕ジェイコブ・バード投手が、大谷との対戦を振り返った。米地元紙『デンバー・ポスト』などが伝えている。
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■最後は低めスライダーで見逃し三振
前日の同カードで特大の20号本塁打を放った大谷。この日も3点を追う2回2死満塁の場面で、同点に追い付く走者一掃の適時二塁打を放った。また、6回2死無走者の第4打席でも右前打をマーク。4試合連続マルチ安打を記録する活躍ぶりを見せ、ロッキーズとしては勝負を避けたい存在となっていた。
そして、6-6の同点で迎えた8回に最大のヤマ場が訪れた。ドジャースは2死一、二塁と勝ち越しのチャンスで大谷が打席に立ち、マウンドには3番手右腕バード。手に汗握る対戦は、初球の甘く入ったシンカーがファウルとなり、2球目もファウル。カウント0-2とバードが追い込み、3球目は低めいっぱいにスライダーが決まった。大谷は手が出ず、3球三振。この瞬間、バードは歓喜の雄叫びをあげて、ガッツポーズ。最大のピンチを免れたロッキーズは、9回のサヨナラ劇で勝利を収めた。
■「感情を表に出すことは問題ない」
勝負の行方を決めた8回について、ブラック監督は「ドジャース打線がバードにプレッシャーをかけ続けたため、彼はエネルギーを消耗していたが、オオタニを迎えて良い投球をした」と振り返った。そして「1球目は打たれそうなボールだったが、オオタニがファウルにした。そして、最後は外角低めの変化球で三振に打ち取った。バードは全力を出し切ったね。本当に良いイニングだった。彼が感情を表に出したのも当然だったし、そうすることは、まったく問題ない。選手たちにはやりたいようにやらせてあげて欲しい」と話し、救援右腕を称えた。
大谷を抑えたバードは「対戦相手のことや相手打者のことは考え過ぎないようにしている」と明かし、自然体で臨んだと強調。その上で「できる限り自信を持って投げたかっただけだ。ボールがストライクゾーンを外れ、それに打者が手を出してくれれば最高だし、今回のようにストライクゾーンに入ってくれたら、それも最高だ。とにかく大事なのは自信を持って投げることだった」と話した。
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