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パドレスのジュリクソン・プロファー外野手は19日(日本時間20日)、敵地でのフィリーズ戦に「3番左翼」で出場。初回に左安を放つなど4打数2安打を記録した。
パドレスは2回にジャクソン・メリル外野手が本塁打を放った他、7回にはルイス・アラエス内野手の適時打で1点を追加、8回にもカイル・ヒガシオカ捕手が3打点を記録するなど打線が機能。5-2でフィリーズに勝利し連敗を2で止めた。
チームの勝利に貢献したプロファーは打率を.323とし、19日終了時点でナ・リーグの首位打者争いをリード。デビュー時から大きな期待を寄せられてきた“遅咲きのトッププロスペクト”がタイトル争いの中心となっている。
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■期待の星がついに才能開花? 首位打者争いをリード中
今季、DH専念で三冠王を狙うドジャース・大谷翔平投手の前に立ちはだかる、数々のライバルたち。大本命とされているのが、ブレーブスに所属するマルセル・オズナ外野手だ。19日時点で本塁打数は20で大谷と同数、打点は63で単独1位の二冠に輝いている。
しかし、2人の三冠王争いに“待った”をかける存在として現れたのが、このプロファーだろう。最近6試合でも22打数7安打と、15日(同16日)のメッツ戦以外では全試合でヒットを放ち、打率.323でナ・リーグトップに。現在打撃好調の大谷が19日まで4試合連続マルチヒットを放っても追いつけないというのも驚きだ。
今季絶好調のプロファーだが、キャリアをスタートさせたのは2009年。レンジャーズに遊撃手として入団すると、マイナーで順調に経験を積み2011年にはマイナーリーグのオールスターゲームである「オールスターフューチャーゲーム」に出場。2012年に19歳でメジャー昇格を果たすと、初打席初本塁打を記録するという衝撃的なデビューを飾り、この年の最も有望な若手選手である「プロスペクト・ランキング」でも1位に輝いている。
■オールスター中間投票も部門1位……高打率のワケは?
順風満帆なキャリアを約束されたと思われたが、その後はなかなか期待されたほどの成績を残せずにおり、2023年シーズンも125試合で打率.242。しかし、今季は3月のシーズンインから月間打率で一度も3割を下回らず好調を維持。スイッチヒッターという特性を生かし、右投手に対して.315、左投手に対して.341とどちらも苦にしていないことが今季の高打率に繋がっているようだ。
元トッププロスペクト1位の選手としては遅咲きともいえる31歳で、才能を開花させたプロファー。オールスターのファン投票中間ランキングでもナ・リーグの外野手部門で1位を獲得するなど、ファンからの期待も非常に高い。本塁打は10、打点は47とこちらはトップから大きく離されているものの、打撃3部門での自己ベスト更新も射程圏内。大谷とオズナの一騎打ちかと思われた、三冠王争いに割って入る“ダークホース”的存在として今後も注目していきたい。
ジュリクソン・プロファーの2024年成績
試合:77安打:84本塁打:10打点:47打率:.323出塁率:.420長打率:.485OPS:.905
ナ・リーグの打率ランキングTOP5
1.プロファー(パドレス)/.3232.アラエス(パドレス)/.3193.大谷翔平(ドジャース)/.3174.オズナ(ブレーブス)/.3165.ボーム(フィリース)/.306
※記事内の成績は全て現地19日終了時点
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