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MLB公式サイトは20日(日本時間21日)、最新の「先発投手パワーランキング」を発表した。隔週ごとに公開される同ランキングは、「最高の先発投手」を勝ち星だけでなく総合的な数値をもとにランク付けしており、順位に大幅な変動があるのも面白いポイント。最新のランキングTOP10を紹介する。
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スアレスは安定感抜群で無双状態
1位:レンジャー・スアレス(フィリーズ)
15先発10勝1敗/防御率1.7592.1回/95奪三振WHIP 0.89
最新のパワーランキングでトップに立ったのが、前回2位だったフィリーズのスアレス。ナ・リーグにおいて、前評判で圧倒的だったドジャースを上回る勝率.653を収めているフィリーズの中心にいるのは、間違いなく彼だ。
今季メジャー最速の10勝目到達、防御率も全体2位とまさに“無双状態”。昨季成績は4勝6敗、防御率4.18だっただけに、驚きの変貌を遂げている。
2位:タリク・スクバル(タイガース)
15先発8勝3敗/防御率2.5090回/105奪三振WHIP 0.97
スクバルは前回の1位からワンランクダウン。
直近2試合では、14日(同15日)のアストロズ戦で6回途中4失点、19日(同20日)のブレーブス戦では、4回5失点と打ち込まれているのにもかかわらず、今季はこれまで8勝3敗、防御率2.50、105奪三振と抜群の成績を残している。特に、奪三振数はメジャー全体で8位、ア・リーグでは4位という“ドクターK”ぶり。
ここぞという時に三振を奪えるのが彼の魅力だと言えるだろう。初のオールスター選出もほぼ手中に収めている。
3位:ルイス・ギル(ヤンキース)
15先発9勝2敗/防御率2.7781.1回/97奪三振WHIP 1.08
ギルは前回4位からワンランクアップの3位にランクイン。昨シーズンまで、わずか1勝しかあげていない26歳の若手が、名門ヤンキースのキーパーソンとなっている。
ア・リーグトップの防御率をマークしていたが、直近の登板ではオリオールズ相手に2回途中7失点と大炎上。それでも、エースであるゲリット・コールの不在から先発陣を不安視されていたチームにおいて、最高の働きをみせており、このままいけば初のオールスター選出も間違いないだろう。
4位:コービン・バーンズ(オリオールズ)
15先発8勝2敗/防御率2.1492.2回/89奪三振WHIP 1.04
オリオールズのエースであるバーンズが前回5位からワンランクアップ。
5月に入ってからは、登板全試合で6イニング以上を投げ3失点以内でまとめるなど、さすがの安定感を披露。キャリア7年目にして初となるア・リーグでも、前評判に違わぬ投球で4年連続のオールスター選出が現実味を帯びている。
5位:今永昇太(カブス)
14先発7勝2敗/防御率2.9679回/81奪三振WHIP 1.10
前々回のランキングで1位に輝いた後、前回9位と大幅ダウンも最新ランキングでは見事トップ5に返り咲いた今永。ルーキーとは思えぬエース格の活躍でシカゴファンを沸かせてきたが、当ランキング発表後の21日(同22日)メッツ戦ではまさかの大炎上。3本のアーチを許すなど4回途中10失点で、防御率は1.89から一気に悪化となってしまった。次回登板で巻き返しパワーランキングに踏みとどまれるか。
6位以下のランキング
6位:ザック・ウィーラー(フィリーズ)
7位:ポール・スキーンズ(パイレーツ)
8位:ギャレット・クロシェ(ホワイトソックス)
9位:タイラー・グラスノー(ドジャース)
10位:タナー・ハウク(レッドソックス)
スアレスとスクバル、両リーグでサイ・ヤング賞の最有力候補となっている二人がワンツー・フィニッシュとなった今回のパワーランキング。フィリーズからはウィーラーとスアレスの2人が選出されていることを考えると、やはり先発投手の力量はチーム成績に大きく影響すると考えられる。オールスターブレイク前に、このランキングがどのように変化していくのか引き続き注目していきたい。
※記事内の成績は現地21日終了時点
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