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ドジャースの大谷翔平投手は移籍1年目のここまで76試合に出場し、打率.321、23本塁打、57打点を記録。調子を落とす時期も経験したが、ムーキー・ベッツ内野手が骨折により離脱後は1番打者を担いV字回復。月間打率を3割台に戻し、9本塁打をマークするなど、エンゼルス時代に得意とした6月の下旬に調子を戻してきた。
そんな大谷だが、打者専念となっている今季は各数字でハイレベルな成績を残しており、現地記者からは三冠獲得の可能性についても声が聞かれるようになってきた。
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■1番固定後はさらに調子を上げる
開幕からベッツの後を打つ2番として主に起用されてきた大谷は、4、5月と高打率を残し首位打者争いに加わってきた。6月は.305まで打率を落としたものの、1番に固定されてからは再び数字を急上昇させ、ジュリクソン・プロファー内野手、ルイス・アラエス内野手というパドレス勢を抜き去り、再びトップに立った。
また、本塁打もブレーブスのマルセル・オズナ外野手に一時期はリードされる展開となっていたが、15日(日本時間16日)のロイヤルズ戦から22日(同23日)のエンゼルス戦までの7試合で6本塁打の固め打ち。23号を放ち、一気にオズナを捲る形で2本差をつけてトップを走り、打点でもオズナまで7点差の57打点で3位に上げてきた。
そんな大谷には三冠王の期待も膨らむ。米スポーツ局『ESPN』の番組にもゲスト出演するブレイク・ハリス氏は自身のX(旧ツイッター)で「ショウヘイ・オオタニの三冠王をウォッチ」と記しつつ、打撃三部門で上位に顔を出す大谷について言及している。
大谷はエンゼルスでの最終年となった2023年に44本塁打を放ち、自身初の打撃タイトルを獲得したが、さらなるスケールアップを見せているドジャースでの1年目にいくつタイトルを獲得できるのかは注目が集まる。
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