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今週から夏の福島がスタート。7月21日までの4週にわたって開催される。開幕週となる今週末は日曜が34度と猛暑予想。異常とも言える暑さは年々増すばかりだが、暑さに強い馬もいる。
ここでは、夏の福島開催で単勝回収値「100」以上、つまり、ベタ買いでもプラス収支となった種牡馬を紹介する。
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■迷わずベタ買いはダノンバラード
2021~23年を対象に、夏の福島芝レースにおいて20頭以上の出走があり、複数勝利を挙げて単勝回収値「100」を超えた種牡馬は以下の通り。
ダノンバラード【4.3.2.18】└単14.8/複33.3/値379
ミッキーアイル【3.2.2.13】└単15.0/複35.0/値324
スクリーンヒーロー【7.8.2.25】└単16.7/複40.5/値199
ブラックタイド【5.2.0.20】└単18.5/複25.9/値178
ダイワメジャー【7.5.0.35】└単14.9/複25.5/値170
オルフェーヴル【4.1.2.18】└単16.0/複28.0/値110
「夏のダノンバラード」と言ったように、気温の上昇とともに成績が向上するダノンバラードの産駒は福島で好調。夏競馬(6~9月)における同産駒の場所別成績を見ても回収値は福島が抜けている。
また早熟傾向にあり、新馬または2歳未勝利戦の成績は【3.3.2.10】勝率16.7%、単勝回収値437をマーク。複勝率も44.4%で回収値176とベタ買い推奨だ。小柄な馬が多いためか、その分オッズがもらえる。馬体重は気にしなくていい。
小回りの福島と言えばスクリーンヒーローというイメージを持つファンも少なくない。短いところから長いところまでどの距離においても、単勝または複勝回収値が100を超えるので押さえ必須だ。頭に入れておきたいのは「前走が東京だった馬」。その成績は【3.6.1.9】勝率15.8%、複勝率52.6%で回収値は単勝200、複勝147。得意コースに替わることで、6着以下からの巻き返しも多く、出走があれば積極的に買いたい。
2022年のラジオNIKKEI賞を制したフェーングロッテンはブラックタイド産駒。同産駒は2000m戦が【0.0.0.6】に対して1800m戦が【3.2.0.7】勝率25.0%、単勝回収値328と、1ハロンだが大きな差。2000m戦で凡走した6頭のうち半数は3番人気以内に支持されていたのを考えると、真価を発揮しやすいのは1800mと言えるだろう。
オルフェーヴル産駒は1800m以上なら【4.1.2.11】勝率22.2%、単勝回収値は152。上がり3Fが35秒台に突入しやすいコースであり、パワフルな末脚がフィットするようだ。
■福島はゴルシ産駒の庭
福島と言えばゴールドシップ産駒もよく走る。上記条件のうち、もっとも出走頭数が多く【10.5.6.45】と、勝利数は2位のスクリーンヒーローに差をつける。10勝中9勝が牝馬によるもので、牡馬【1.3.2.25】に対して牝馬が【9.2.4.20】勝率25.7%、単勝回収値175をマーク。中団より前で競馬した牝馬は【9.2.4.8】勝率39.1%にアップ。複勝率も65.2%で回収値は131と軸としても最適。スタミナを活かすような競馬ができるゴルシの娘が狙い。
また今年、注目度が高いキズナ産駒は【6.7.7.27】複勝率42.6%、複勝回収値130と、単勝回収値は100を切るが相手候補で妙味十分。基本的に切れ味勝負では分が悪い産駒が多いことから、福島コースはマッチする傾向だ。
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