
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は2日(日本時間3日)、本拠地で行われたレッズ戦に「3番DH」で先発出場。7回の第4打席に左翼スタンドへ今季32号のソロを放った。
ジャッジはこの試合4打数3安打1打点の活躍で打率を.321に上げア・リーグ首位に浮上。本塁打、打点と合わせて打撃三冠の活躍を見せるスラッガーに称賛の声が集まっている。
◆「打率.360」今季空振り“わずか21回”の安打製造機クワン、規定打席到達でジャッジの三冠阻止へ急浮上
■2年前の60本塁打超えも視界
昨季は怪我で故障離脱したこともあり、本塁打王とMVPを大谷翔平投手(当時エンゼルス、現ドジャース)に譲ったジャッジだが、今季はその猛打が止まらない。
この試合でも7回2死走者なしで迎えた第4打席、3番手サム・モール投手の初球のシンカーを一振りすると、打球25度のライナーが一直線で左翼スタンドへ。打球速度112.5マイル(約181.1キロ)、飛距離381フィート(約116.1メートル)の2戦連発弾となった。
ジャッジは32本塁打、83打点に加えて、3安打目となった32号で打率を.321へ上昇。この日5打数2安打で打率を.319としたエンゼルスのルイス・レンヒーフォ内野手を超えてリーグトップに浮上した。また、同じくこの日のダイヤモンドバックス戦で27号を含む3安打でナ・リーグ首位の打率.320とした大谷も上回り、メジャー全体でもトップに立った。
ジャッジは現段階で打率、本塁打、打点に加えてOPSも1.158でメジャー全体トップ。本塁打は2年前に記録したア・リーグ記録の62本とほぼ同じペースで推移し、ほかにも驚異的な数字を残す。そんなジャッジに米メディア『ブリーチャー・レポート』の公式X(旧ツイッター)は「アーロン・ジャッジは今年歴史的な数字を残している」と言及し、「MVP?」と今季の有力候補に位置しているとみている。
ナ・リーグでは大谷も視界に入れる2012年のミゲル・カブレラ氏以来となる三冠王に加えて、2年前の再現が可能なペースで本塁打を量産するジャッジ。メジャー史に残るシーズンが生まれるのか注目が集まる。
◆「打率.360」今季空振り“わずか21回”の安打製造機クワン、規定打席到達でジャッジの三冠阻止へ急浮上